こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は第3次新昭和切手「数字1円50銭・数字3円80銭」の価値と相場について記載して行きたいと思います。
第3次新昭和切手ではそれまでの第1次新昭和切手、第2次新昭和切手と異なり「菊花紋章」が無いなどの特徴があります。また、カタログによっては2次新昭和切手に分類されている事もあります。
新昭和切手 数字1円50銭の価値と相場
昭和23年(1948年)9月10日に発行された数字壱円五拾銭切手です。「日本郵便」の文字の下に漢数字とアラビア数字の額面が併記されています。この漢数字の併記はこの後、発行される産業図案切手では無くなりました。
初期の頃は灰色の紙が使われていましたが次第に白色の紙が使われ、質感が若干異なります。また、色合いも濃い青と薄い青が存在しますが、カタログ価格には大きな違いはありません。
未使用 | 使用済み | 銘版付 | 100面シート |
---|---|---|---|
400〜1000円 | 120〜170円 | 1500円 | 45000円 |
希少なものとしては上記のような目打ちエラーが2万円弱で取引された事があります。また、100面シートは灰色紙でも白紙でも2万円前後が相場となっております。
新昭和切手 数字3円80銭の価値と相場
昭和23年9月10日に発行された叁円八拾銭切手です。数字1円50銭切手に比べると希少性は高くカタログ価格は下記の通りです。
未使用 | 使用済み | 銘版付 | 100面シート |
---|---|---|---|
1200〜1500円 | 1200〜1400円 | 4000円 | 150000円 |
100面シートはカタログ上、15万円の値がついていますが実勢価格(実際に市場で取引される価格)は1/6〜1/5程度の2〜3万円程度となっております。
また、使用済み切手の価値は高くありませんが昭和27年2月11日博多の印が綺麗に押された使用済み切手は2015年に7000円程度で取引された事があります。
第3次新昭和 数字切手まとめ
いかがだったでしょうか?今回取り上げた切手でも、日本郵便の文字や図案の欠けなどの定常変種が存在します。
定常変種とは
定常変種は切手印刷時に印刷版に異物等が付着し、印版版の汚れがそのまま切手に印刷されることによって発生します。最近の切手では見られませんが昭和初期の切手などでは定常変種が存在し、価値が異なることがあります。
以前は希少な定常変種は価値が認められましたが最近ではコレクター人口が減っている事も影響し、取引価格に影響しなくなってきています。今回の記事が切手の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。