こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は産業図案切手「農婦2.00円・捕鯨3.00円・炭鉱夫5.00円」の価値と相場について記載して行きたいと思います。

産業図案切手では初期は灰白紙が使用されていましたが次第に用紙の品質が向上し、白紙となりました。裏糊はデキストリン糊が使用されており茶色がかっている事が一般的です。

産業図案切手 農婦2.00円の価値と相場

農婦2.00円

昭和23年(1948年)11月20日に発行された日本郵便 農婦2.00円切手です。初期印刷では灰色紙に濃い色合いの切手でしたが中期から後期印刷になると淡い色合いの印刷となりました。

カタログ価格(複数のカタログ参照)は下記のようになっており希少性は低いです。実勢価格(実際に市場で取引される価格)についても安価となっており「印刷局製造」や「印刷庁製造」の銘版(銘)付きでも1000円以下での取引が殆どです。

未使用 使用済み 銘版付 100面シート
350〜600円 30円 1000円 40000円

産業図案切手 捕鯨3.00円の価値と相場

捕鯨3円切手

昭和24年(1949年)5月20日に発行された捕鯨3.00円切手です。作成された時期によって色合いが異なりますが価値に大きな違いはありません。農婦2円切手に比べると希少性が高くカタログ価格は下記の通りです。

未使用 使用済み 銘版付 100面シート
900〜1000円 40〜50円 1800〜3000円 120000円

こちらも銘版は「印刷局製造」や「印刷庁製造」が存在し銘板付きについては「印刷庁製造」の方が価値が高いです。実勢価格についてはカタログ価格より安価での取引が多く、100面(枚)シートは4万円〜10万円程度で取引されています。

みほん切手

また、製造数1500枚とされる、みほん切手も存在し、みほん切手は上記のような状態でも20000円程度の値がつきます。

産業図案切手 炭鉱夫5.00円の価値と相場

産業図案切手 炭鉱夫5.00円

昭和23年(1948年)11月1日に発行された炭鉱夫(採炭夫)5.00円切手です。こちらも作成された時期によって色合い(オリーブ茶色や濃い褐色など)が異なる事が知られています。また、定常変種が存在し、日本郵便の「郵」や「便」の字に違いが存在しますが価値に大きな差異はありません。

運営者

定常変種とは

定常変種は切手印刷時に印刷版に異物等が付着し、印版版の汚れがそのまま切手に印刷されることによって発生します。最近の切手では見られませんが昭和初期の切手などでは定常変種が存在し、価値が異なることがあります。

カタログ価格は下記の通りで産業図案切手2円や5円に比べると高額です。なお、この切手から戦後最初の郵便切手帳が作られました。

郵便切手帳

未使用 使用済み 銘版付 100面シート
3000〜4000円 40円 7000円 350000円

まとめ

いかがだったでしょか?産業図案切手2円〜5円については使用済みでも額面以上の金額で取引されています。100枚シートについては価値が高いのですがカタログ価格ほどの金額で取引される事はなく、カタログ価格の半値程度が相場です。今回の記事が切手の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。