こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は第2次新昭和切手「法隆寺五重塔30銭・1円20銭」の価値と相場について記載して行きたいと思います。

第2次新昭和切手では印刷や目打ち施工を民間工場に委託した事もあり、目打が異なるものやエラー切手が多数存在しバラエティに富んでいます。

法隆寺五重塔秀山堂30銭(右書き)の価値と相場

秀山堂切手

昭和21年9月26日に発行された五重塔秀山堂30銭切手です。この切手は株式会社平山秀山堂で印刷されたため通称、秀山堂切手と呼ばれています。カタログ価格は下記のようになっており、希少性はそこまで高くありません。

銘版付 田型 銘版付
1600〜1800円 2200〜2400円

実勢価格(実際に市場で取引される価格)は上記のような、株式会社平山秀山堂製造の銘版付き田型でも1000円〜2000円程度となっており、カタログ価格より若干安価での取引が目立ちます。

なお、銘版の株式会社平山秀山堂の「式」の字に2種類のパターンが存在しますが価値はほとんど変わりません。

法隆寺五重塔30銭(右書き)糊なしの価値と相場

法隆寺五重塔切手

昭和21年(1946年)10月に発行された法隆寺五重塔30銭切手です。秀山堂30銭との大きな違いは用紙と刷色で並べて比べると一目で判別できます。この時代の切手なので他の新昭和切手同様、定常変種が多数存在します。

カタログによっては目打型式、目打数によって細かに分類され価値が異なりますが、最近での市場取引を見る限り、小分類での価格差は縮小しているように感じます。

カタログ価格については下記の通りですが実勢価格はもう少し安くカタログ価格の半値程度が相場です。

未使用 使用済み
800〜1000円 800〜1000円

シート

法隆寺五重塔30銭(右書き)糊なしで価値が高いものは100面シートです。100面シートについては目打によって価値が異なり希少なものでは20万円前後で取引されるものも存在します(1万円前後の価値の低いものが大半です)。

また、日本国印局製造の銘版付きについても目打型式:単線と目打数:12では希少性が高いものが存在しますので、判りにくい場合、専門家に鑑定してもらうと良いでしょう!

法隆寺五重塔30銭(右書き)糊ありの価値と相場

法隆寺五重塔30銭(右書き)糊あり

昭和22年3月に発行された法隆寺五重塔30銭切手です。デザインは糊なし30銭と同様、目打数:13×13.5が一般的ですが12×12.5も存在し12×12.5で目打型式:全型のものは価値が高いです。

未使用 銘版付
1600〜4000円 7000〜28000円

銘版付については日本国印刷局製造銘と印刷局製造銘が存在し、価値が高いものではカタログ価格28000円となっていますが市場で取引される金額はもう少し安価です。

100面シートは希少価値がありますが糊なしより実勢価格は低く、希少なものでも4万円前後の金額が取引価格の上限となっています。

法隆寺五重塔30銭(左書き)の価値と相場

左書き

昭和22年2月12日に発行された法隆寺五重塔参拾銭切手です。日本郵便の文言がこれまでの右書き(便郵本日)から左書き(日本郵便)に変わりました。

未使用・使用済み 銘版付
800円 3000円

カタログ価格は上記の通り、銘はこれまでと異なり左書きの印刷局製造となりました。価値が高いのは100面シートで1万円〜3万円程度の金額で市場では取引されています。

法隆寺五重塔1円20銭の価値と相場

法隆寺五重塔1円20銭

昭和22年5月15日に発行された法隆寺壹圓貮拾銭切手です。刷色は暗い黄緑と明るい黄緑がありますが価値に大きな違いはありません。

未使用 銘版付
400〜500円 1000〜1200円

カタログ価格は上記のようになっており希少性はそこまで高くありません。100面シートはカタログ価格4万円となっていますが実勢価格はカタログ価格より安く、0.8万円〜1.5万円程度の金額で取引されています。

第2次新昭和切手 法隆寺まとめ

第2次新昭和の法隆寺が描かれた切手はバラエティに富んでおり中には希少なものが存在しますので価値が気になるもの、判りにくいものがありましたら専門家に鑑定してもらうことをお勧めします。今回の記事が切手の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。