こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は第二次新昭和切手「数字35銭・数字45銭」の価値と相場について記載して行きたいと思います。

数字参拾五銭切手や数字四拾五銭切手は1947年(昭和22年)に発行されました。1947年は戦後初めてゲーベル印刷機(凸版輪転機:1号機は大正13年8月29日に導入)が導入された年ですが、導入したゲーベル印刷機のみでは大量の切手印刷を賄うことができなかった為、多くの印刷や目打ちを民間企業に委託しました。

その為、第2次新昭和切手「法隆寺五重塔30銭・1円20銭」と同様に目打・刷色が異なるものやエラー切手が多数存在します。

新昭和切手 数字35銭の価値と相場

新昭和切手 数字35銭

昭和22年(1947年)4月15日に発行された35銭切手です。「ゲーベル印刷機(輪転機)による印刷」と「凸版平面版印刷」が存在し、刷色が異なるものが4種類存在いますが価値に大きな違いはなく、カタログ価格は下記の通りです(複数のカタログ参照)。

未使用 使用済み 銘版付
200円前後 150円前後 800円前後

上記の未使用〜銘版付以外にエラーや定常変種が存在します。また、凸版平面版印刷での印刷局製造の銘は実用版ごとに貼りこまれた為、位置がズレているものが多数存在します。

お客様1

私が調べた価値の高い数字35銭切手

価値が高いのは100面シートでカタログ価格は1.7万円、市場では1万円〜1.3万円程度で取引されています。また、見本(みほん)切手は価値が高く、上記画像のような見本(みほん)切手は市場で1枚、0.3〜0.5万円前後で取引されています。

新昭和切手 数字45銭の価値と相場

新昭和切手 数字45銭

昭和22年(1947年)5月1日に発行された数字45銭切手です。こちらも定常変種や目打の変種が多数存在しますが、一般的な切手の場合、下記のようなカタログ価格となっています。

未使用 使用済み 銘版付
200円前後 200円前後 600〜6000円

11×13.5の目打

希少価値が高いのは11×13.5の目打の品で、100面シートならば市場にて3〜5万円前後の値がつきます(2018年現在の市場価格)。また、「満月消し」と呼ばれる消印がある使用済み切手は1.5〜2万円前後で取引されることがあります。

お客様1

満月消しとは

満月消とは、はみ出ることなく切手の枠の中に納まるように、きれいに押された印のことです。一般的な使用済み切手に比べ価値が高く100倍以上の値段で取引されることもあります。

数字35銭や数字45銭は定常品種や目打、刷色で分類をすると非常にたくさんの種類が存在します。専門家でなければ見分けがつきにくいものも存在しますので、価値の気になる切手がありましたら専門家に鑑定してもらうと良いでしょう!今回の記事が切手の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。