産業図案切手の価値と買取相場

産業図案切手は戦後の混乱期に発行された新昭和切手の時期を経て、1948年から発行されました。これまでの統一性に欠けた切手を見直すことが検討され当時の主要産業をテーマとした図案が採用されました。100円以上の高額面切手で希少価値が高く、業者による買取も高額が期待できます。

産業図案切手一覧

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産業図案 紡績女工15.00円の価値

産業図案切手第1号として発行された紡績女工15円切手です(発行は昭和23年10月16日)。速達料金の加貼用として発行され、初めのうちは平面版印刷でしたが昭和24年3月頃から輪転版印刷となりました。

刷色は4種類ありますが価値に大きな違いはなくカタログ価格は「未使用:600円前後」「使用済み:約50円」「100面シート:6万円」となっています。

実勢価格(市場で実際に取引される値段)は「100面シート:2〜4万円」「未使用:200〜400円」となっておりカタログ価格の1/3〜1/2が相場です。カタログ上記載は有りませんがエラー切手は価値が高く、目打ちエラーは1枚1.4万円で取引されたことがあります。

 

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産業図案 穂高岳16.00円の価値

昭和23年9月1日の外国郵便料金改正を機会として、昭和24年1月15日に発行された日本郵便 穂高岳16円切手です。昭和24年6月1日には外国郵便料金が再度改正されたため、適正使用期間はわずか4ヶ月強しかありませんでした。

カタログ価格は「未使用:約1800円」「使用済み:約1300円」「50面シート:9万円」となっており、実勢価格(実際に市場で取引される値段)は「50面シート:3〜7.5万円」「初日カバー (FDC):1万円前後」「未使用:1000円前後」となっています。

 

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産業図案 植林20.00円の価値

昭和24年5月1日の郵便料金改正により、これまで15円だった速達料金が20円になった事により昭和24年5月10日に発行されました。最初に発行されたのは印刷局の銘版でしたが昭和25年頃からは印刷庁製造の銘に変わりました。

未使用の価値は高くカタログ価格は「未使用:約6500円」「使用済み:50円」「銘版付:8500円」「100面シート:75万円」、実勢価格(実際に市場で取引される値段)は「100面シート:約36万円」「未使用:3000〜6000円」となっておりカタログ価格に比べると安価ですが100面シートは価値が高いです。

 

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