こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は第1次新昭和切手「北斎の富士1円・錦帯橋1円50銭・金魚5円」の価値と相場について記載して行きたいと思います。

第一次新昭和切手では全てで菊の紋章が入っており目打ちがありません。また、今回取り上げる切手は平版オフセット印刷で製造されました。戦後の混乱期ということもあり他の新昭和切手同様にエラー切手や定常変種が多数存在します。

第1次新昭和切手 北斎の富士1円の価値と相場

第1次新昭和切手 北斎の富士1円

昭和21年8月1日(濃い青)と昭和21年10月(淡い青)に発行された北斎の富士壹圓切手です。初めは濃い青で作成されていましたが消印の文字が読みにくいため、淡い青に改色されました。

用紙は白紙、灰白紙(通常すかし)、灰白紙(狭すかし)の3種類が存在し価値が若干異なります。また、銘版は濃い青が「日本国印刷局製造」薄い青が「印刷局製造」となっています(カタログ価格は下記参照)。

未使用 使用済み 銘版付
250〜2000円 100円前後 1800〜10000円
お客様1

私が調べた価値の高い北斎の富士1円切手

私が調べた中で価値が高かったのは平田印の押された使用済み沖縄暫定切手(琉球暫定切手)です。非常に状態の良いものが2010年に約26万円で取引されたことがあります。

100面シートについては濃青の白紙のタイプが比較的高額で取引されており、2013年〜2014年に3万円前後で取引されたことがあります。

第1次新昭和切手 錦帯橋1円50銭の価値と相場

第1次新昭和切手 錦帯橋1円50銭

昭和21年11月20日に発行された日本郵便 錦帯橋(きんたいきょう)壹圓五拾銭切手です(画像はみほん切手)。様々な定常変種が存在することが知られています。

銘は「印刷局製造」と「日本国印刷局製造」の2種類があり、用紙は白紙、灰白紙(通常すかし)、灰白紙(狭すかし)の3種類、刷色は4種類が確認されていますが、価値はあまり変わらずカタログ価格は下記の通りです。

未使用 使用済み 銘版付
550〜2000円 150〜500円前後 2500〜6000円
お客様1

私が調べた価値の高い錦帯橋1円50銭切手

私が調べた中で価値が高かったのは今回画像で紹介した「みほん切手」で2013年に市場にて約1.5万円/1枚で取引されたことがあります。また、裁断エラー品が2012年に取引されたことがあり、そちらについては3.7万円で売買が成立しています。

一般的な未使用や使用済み、銘版付きについてはカタログ価格より安価な取引が多く、カタログ価格の1/2程度が相場です。

第1次新昭和切手 金魚5円の価値と相場

第1次新昭和切手 金魚5円

昭和21年(1946年)に発行された金魚五圓切手です(画像は糊なし)。金魚5円では「糊あり」と「糊なし」が存在します。また、用紙は白紙と灰白紙が存在し「灰白紙で裏糊がないタイプ」は価値が高いです(カタログ価格は下記の通り、未使用の0.9万円と銘版付の3万円は「灰白紙で裏糊がないタイプ」)。

未使用 使用済み 銘版付
0.2〜0.9万円 200円前後 0.4〜3万円

100面シート

実勢価格(実際に市場にて取引される値段)が高いのは「みほん切手」や「100面シート」となっており、みほん切手は1.5万円前後、100面シートは4〜10万円前後で取引されています(2018年現在の相場)。今回の記事が切手の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。