こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は第2次新昭和切手「炭鉱夫50銭・前島密1円・初雁4円」の価値と相場について記載していきたいと思います。関連記事につきましては「数字35銭・数字45銭」「法隆寺五重塔30銭・1円20銭」などをご覧ください。

第2次新昭和切手 炭鉱夫50銭の価値と相場

第2次新昭和切手 炭鉱夫50銭

昭和23年3月16日に発行された新昭和 炭鉱夫50銭切手です。新昭和切手の中で唯一「日本郵便」ではなく「大日本帝国郵便」と表記されています。「大日本帝国郵便」表記での発行は通常ありえないことですが、発行の理由は諸説あり、現在でも正確な理由は判っていません。

他の記事でも書きましたが新昭和切手では印刷や目打ちを民間工場に委託した経緯もありバラエティが豊富、刷色は「灰茶・茶味灰色・灰茶色」の三種類が確認されています。

銘は印刷局製造で目打は13×13.5、一般的な未使用や使用済み、銘付きのカタログ価格は下記の通りです(複数のカタログ参照)。

未使用 使用済み 銘版付
300円前後 300円前後 1200円前後
お客様1

私が調べた価値の高い新昭和 炭鉱夫50銭切手

価値の高いものとして、第一に100面シートが挙げられます。100面シートはカタログ価格2万円に対して市場では0.5〜1万円程度で取引されています。その他としては使用済み切手で珍しい印や満月印が押印されたものは価値が高いです。欧文櫛型印で「TOKYO 22.6.49 NIPPON」と押印された田型 炭鉱夫切手は2009年に2万円弱で取引されたことがあります。

第2次新昭和切手 前島密1円の価値と相場

第2次新昭和切手 前島密1円

昭和22年(1947年)8月10日に発行された前島密壹圓切手です。前島密(まえじま ひそか)は日本の近代郵便制度の創設者で今回取り上げる1円切手や第一次新昭和切手15銭で肖像が使用されています。

刷色や用紙にバリエーションが存在し、刷色は4種類、用紙は灰白色と白色の2種類、カタログ価格は下記の通りです。

未使用 使用済み 銘版付
1000円前後 250円前後 2000円前後

価値が高いのは100面シートで100面シートはカタログ価格8万円に対して市場では1.5〜2万円前後で取引されています(2018年現在)。

第2次新昭和切手 初雁4円の価値と相場

第2次新昭和切手 初雁4円

昭和22年9月1日に発行された初雁(はつかり)四圓切手です。昭和27年に発行された昭和すかしなし切手でも同様の図案が採用されており、昭和すかしなし切手の方が価値が高いです。

前島1円切手と同様に刷色や用紙にバリエーションが存在し、刷色は3種類、用紙は灰白色と白色の2種類、銘は印刷局製造と印刷庁製造の2種類、カタログ価格は下記の通りです(複数のカタログ参照)。

未使用 使用済み 銘版付
1200円前後 100円前後 3500円前後

みほん切手

価値の高いものとしては上記のような見本(みほん)切手の価値は高く、1枚1000円程度の金額で市場にて取引されています(2018年現在の市場価格)。また、100面シートは人気が高く、私が知る限り、近年もっとも高額で取引された100面シートは「白色紙・印刷庁銘付」で約7万円となっています。

カタログ価格(11万円)に比べると安価ですが初雁4円切手の100面シートは状態が良ければ数万円〜5万円程度の買い取りも期待できます!!

炭鉱夫50銭・前島密1円・初雁4円まとめ

いかがだったでしょうか?上記以外に第二次新昭和切手では定常変種や目打のバラエティ品が存在します。その中でも価値が高いのは初雁4円切手の「菊花紋章と国名が潰れ」や「下部「四圓」潰れ」で未使用ならば一枚0.5〜1万円弱で取引される事もあります。

ただ、潰れについてはルーペなどで専門家が確認しないと判りにくいので、気になるようでしたら専門家に鑑定してもらうと良いでしょう!今回の記事が切手の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。