こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は1936年に発行された富士箱根国立公園切手 全4種「暁の富士1銭5厘・芦ノ湖3銭・三ツ峠山6銭・東海道の富士10銭」の価値と買い取り相場について記載して行きたいと思います。

切手を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格(市場で実際に取引される値段)に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格となり、掛け率は高額切手ほど高くなります。価値の高い切手では7〜9割の掛け率となり高価買取が期待できます。

富士箱根国立公園1銭5厘と3銭の価値

富士箱根国立公園1銭5厘と3銭

1936年7月10日(昭和11年7月10日)に発行された富士箱根国立公園1銭5厘(発行枚数120万枚)と3銭(発行枚数65万枚)です。

1銭5厘切手では「大日本帝国郵便」の文言と「菊花紋章」の下に「暁の富士」の図案が描かれています。3銭では「大日本帝国郵便」の文言と「菊花紋章」の下に「芦ノ湖」の図案が描かれています。

どちらも図案の下には額面「壹銭五厘」「参銭」が書かれており、統一的なデザインとなっております。銘版は内閣印刷局製造、カタログ価格は下記の通りで発行枚数の少ない3銭切手の方が希少性が高いです。

種類 未使用 使用済み 50枚シート
1銭5厘 1300円 1000円 8.5万円
3銭 2200円 1700円 13万円
古切手詳細 取引価格
1銭5厘 50枚シート 2〜9.5万円
3銭 50枚シート 10〜18万円

実勢価格(実際に市場で取引される値段)は状態によって大きく異なり2018年現在だと「糊艶有りヒンジ無しの極美品 1銭5厘 シート」で7万円前後が相場です。その他で価値が高いものとしては下記のような物があります。

使用済み切手

使用済みの一部の切手

使用済みの一部の切手は価値が高いです。画像は[箱根宮ノ下/11.11.6] 満月印が押されている1銭5厘切手で市場にて3000円で取引されたことがあります。

 

お客様1

昭和11年7月10日発行のシート

シートは「大日本帝国郵便切手 富士箱根国立公園 逓信省」と描かれた用紙に全4種が貼られたデザインとなっています。状態にもよりますが実勢価格は3000円〜12000円となっています。

 

みほん切手

みほん切手

みほん切手も価値が高いです。画像のみほん切手3銭は裏にシミがあるため状態はまずまずとなっていますが市場では約5000円で取引されたことがあります。状態が良ければ2倍近くの値段まで価値が跳ね上がります。

富士箱根国立公園6銭と10銭の価値

富士箱根国立公園6銭と10銭

富士箱根国立公園6銭切手(発行枚数25万枚)と10銭切手(発行枚数25万枚)です。先ほどの1銭5厘や3銭に比べると発行枚数が少ないためカタログ価格は高く下記のように高額です。

種類 未使用 使用済み 50枚シート
6銭 5000円 3500円 30万円
10銭 5500円 4500円 35万円
古切手詳細 取引価格
6銭 50枚シート 10〜36万円
10銭 50枚シート 23〜55万円

実勢価格(実際に市場で取引される値段)はカタログ価格同様に高額で、10銭切手のシートでは状態が良いものだとカタログ価格を超える50万円前後で取引されることがあります。このような希少価値の高いシートは業者による「仕入掛け率」も高くなる傾向があり、実勢価格の7割〜9割で買い取ってくれます。今回の記事が切手の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。