こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は1987年(昭和62年)から1989年(平成元年)にかけて発行された奥の細道シリーズ切手の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。
図案は俳人松尾芭蕉の「奥の細道」が題材となっており、華厳やホトトギスなどが採用されています。このシリーズでは毎回小型シートが発行されたため、小型シートの種類だけでも20種類も存在します。
奥の細道シリーズ切手一覧
奥の細道シリーズ切手一覧 | |
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第1集 芭蕉像 句の書 | 華厳 句の書 |
第2集 ホトトギス 句の書 | 柳陰 句の書 |
第3集 栗の花 句の書 | 早苗 句の書 |
第4集 あやめ草 句の書 | 懐古 句の書 |
第5集 紅花 句の書 | 山寺 句の書 |
第6集 最上川 句の書 | 月山 句の書 |
第7集 ねぶの花 句の書 | 荒海 句の書 |
第8集 わせの香 句の書 | 赤映 句の書 |
第9集 那谷寺 句の書 | 月光 句の書 |
第10集 浜の秋 句の書 | 蛤 句の書 |
1987年2月26日から発行された奥の細道シリーズ第1集から第10集は上記の通りです。大変美しい切手ですが発行枚数は第1次伝統的工芸品シリーズや昆虫シリーズと同様に各切手1650万組となっており、現存数が多いので骨董品(アンティーク)としての価値は高くありません。
そのため、通常のバラ未使用切手や20面シートの買取価格は「額面の8割〜額面程度」が相場となっています。
小型シートの価値
奥の細道シリーズでは画像のような小型シートが全20種、発行されています。発行枚数は第1集から第5集までが200万枚、第6集から第10集までが150万枚となって、通常の切手に比べると稀少性が高いです。
寸法は約112mm×73mm、額面は120円、業者の販売価格や実勢価格(実際に市場で取引される値段)は150円〜300円程度が相場です。そのため、額面の120円から150円程度での買取が期待できます。
シートの価値
画像は「早苗とる手もとやむかしのぶ摺」でも知られる早苗 句の書60円切手のシートです。
奥の細道シリーズのシートは全て画像のような20面から構成され、額面は1200円となっています。市場では1200円〜1500円程度で取引されており、業者による買取価格は額面前後が相場です。
使用済み切手の価値
画像は「夏草や兵共が夢の跡」でもお馴染みの懐古 句の書60円切手です。使用済み切手は発行日初日の満月印(切手の真ん中に押印され、局・支店名や日付などが読める状態の消印)や珍しい消印だと数十円から数百円の買取になる事もありますが、通常の使用済み切手は0円から数円の買取となっています。
奥の細道シリーズ切手まとめ
いかがだったでしょうか?通常の未使用切手やシートは額面程度の価値しかありませんが、エラー切手や一部の使用済み切手で買取価格が高くなっており、数百円から数千円の買取が期待できる物も存在します。
そのため、エラー切手の可能性が高い通常と異なる変な切手や綺麗な消印が押された切手、大量の切手シートなどがありましたら専門家に査定してもらうと良いでしょう。今回の記事が切手の売却や換金の参考になりましたら幸いです。