第二次新昭和切手「捕鯨5円・螺鈿模様10円・能面50円・梅花模様100円」の価値

こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は第二次新昭和切手「捕鯨5円・螺鈿模様10円・能面50円・梅花模様100円」の価値と相場について記載していきたいと思います。

なお、第2次新昭和切手の他の記事につきましては「数字35銭・数字45銭」「法隆寺五重塔30銭・1円20銭」「炭鉱夫50銭・前島密1円・初雁4円」などをご覧ください。

2次新昭和切手 捕鯨5円の価値と相場

昭和22年(1947年)6月10日に発行された捕鯨五圓切手です。「ゲーベル印刷機(輪転機)による印刷」と「凸版平面版印刷」が存在し、刷色が異なるものが2種類存在します。

希少なのは目打：11×13.5のもので、下記のようにカタログ価値も高くなっています(カタログ価格が低い方が目打：13×13.5、高い方が目打ち11×13.5)。

価値が高いのは灰白紙を使った100面シートで実勢価格(実際に市場で取引される金額)は8〜20万円程度(状態や目打によって異なる)となっています。

また、上記のような無目打ペアのエラー切手は希少性が高くカタログ価格10万円に対し6.2万円〜8.1万円で取引されたことがあります。

2次新昭和切手 螺鈿(らでん)模様10円の価値と相場

昭和22年(1947年)5月15日に発行された螺鈿(らでん)模様拾圓切手です。刷色は茶紫一色で銘は印刷局製造、灰白紙の切手となっておりカタログ価格は下記の通りです(複数のカタログ価格参照)。

実勢価格はカタログ価格ほど高額ではなく1/4〜1/2程度の金額が実際に市場で取引される金額です。価値の高いのは100面シートやエラー切手で100面シートは以前、約23万円で取引されました。

また、上記のような印刷エラー切手は2.5万円ほどで取引されたことがあります。エラー切手は上記伊賀に無目打ちや裁断ミスが存在し、無目打ちペアは価値が高いことが知られています。

2次新昭和切手 能面50円の価値と相場

昭和22年7月に発行された能面五拾圓切手です。銘は「日本国印刷局製造」「印刷局製造(右書き)」「印刷局製造(左書き)」が存在し、右書きの印刷局製造の銘版付きはカタログ価格120万円となっており希少性が高いです。

田型 日本国印刷局製造の実勢価格

実勢価格(実際に市場で取引される値段)としては画像のような「日本国印刷局製造」の銘版が入った田型はカタログ価格7.4万円に対し、1.7〜2万円前後の金額で取引されています。

エラー切手の実勢価格

また、写真のような目打ちエラー切手も珍しく、2016年に宮崎県の業者によって約1.1万円で販売され市場にて取引されました。

2次新昭和切手 梅花模様100円の価値と相場

昭和22年7月に発行された梅花模様百圓切手です。能面50円切手同様に価値が高くカタログ価格は下記のようになっています。

梅花模様100円切手の実勢価格

実勢価格としては未使用がカタログ価格の1/2の0.9万円前後で市場にて取引されています。また、画像のような見本(みほん)切手は希少ですが実勢価格は0.4〜0.8万円前後となっており未使用切手と同等レベルの価値です。

私が調べた中でもっとも価値が高い梅花模様切手は100面シート(カタログ価格200万円)で2017年に市場では約67万円で取引されたことがあります。

いかがだったでしょうか？全体的にカタログ価格に比べると安価での取引が一般的となっておりますがエラー切手や定常変種では一部で高額なものが存在します。今回の記事が切手の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。