こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は戦後の1946年に発行された郵便創始75年記念切手の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。
この切手では記念切手の中で初めて円単位の切手が作成されました。個々のバラ切手の価値は乏しいですが初版4種セットのシートは価値が非常に高いです。
郵便創始75年記念切手の価値
1946年12月12日(昭和21年12月12日)に発行された日本郵便 郵便創始75年記念切手です。印刷色は橙色、赤色、深緑色、水色となっており図案は15銭が「駅鈴と菊花」50銭が「竜切手」30銭が「前島密の銅像」1円が「通信の象徴の燕」となっています。
戦後すぐの発行であるとともに、発行枚数はいずれも50万枚と少なくなっていますが、骨董品としての価値はあまり高くなく、カタログ価格は下記の通りです。
カタログ価格
種類 | 未使用 | 使用済み | 50・80枚シート |
---|---|---|---|
15銭(拾五銭) | 1000円 | 1000円 | 9万円 |
30銭(参拾銭) | 1500円 | 1500円 | 8万円 |
50銭(五拾銭) | 500円 | 500円 | 4.5万円 |
1円(壹圓) | 500円 | 500円 | 4.5万円 |
実勢価格と買取価格
バラの未使用切手の実勢価格(市場で取引されている値段)はどの額面も数十円〜千円程度(買取価格は高くても数百円)となっており価値はそれほど高くありません。価値が高いのは下記のような80枚シート(30銭については50枚シート)や小型シートで初版の小型シートは高額査定・高額買取が期待できます。
小型シートの買取相場
画像のような小型シート(総発行枚数5.14万枚)は「みほん」「初版」「2版」が存在します。初版は4色1度刷りで濃橙色が黒ずんでおり表題文字や15銭切手などが黄色で印刷の部分が盛り上がっています。また、後期(2版)は橙色とその他3色との2度刷りで製造されており初版と刷色が若干異なります。
価値が最も高いのはみほん切手で構成された小型シートで市場では30万円程度の金額で取引されることがあり状態が良ければ20〜26万円程度での買取も期待できます。
続いて価値が高いのは初版です。初版は状態が良ければ実勢価格15〜25万円前後、買取価格10万円以上が期待できます。最も価値が低いのは2版で非常に状態の良いものでも実勢価格2万円程度、買取価格は数千円〜1万円程度となっています。
シートの価値と買取相場
シートは欧米保管の非常に状態が良い30銭でも実勢価格6万円程度が相場となっており、カタログ価格の7割〜8割が市場で取引される金額の上限です。
国内保管のものは湿気によって劣化するため状態が良かったとしてもカタログ価格の5割以下が実勢価格(市場で取引される値段)、買取価格はカタログ価格の3割程度が上限となっています。今回の記事が古切手の売却や換金の参考になりましたら幸いです。