こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は1984年(昭和59年)から1986年(昭和61年)にかけて発行された第1次伝統的工芸品シリーズの価値と買取相場について記載して行きたいと思います。
図案は丸谷焼・西陣織・有田焼などが採用され、額面はすべて60円、大変美しいシリーズ(特殊切手)切手となっています。
第1次伝統的工芸品切手一覧と買取相場
伝統的工芸品シリーズ切手一覧 | |
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第1集 丸谷焼 | 西陣織 |
第2集 江戸木目込人形 | 琉球紅型 |
第3集 伊万里・有田焼 | 一位一刀彫 |
第4集 鎌倉彫 | 小千谷縮 |
第5集 博多人形 | 南部鉄器 |
第6集 輪島塗 | 出雲石燈ろう |
第7集 京扇子 | 砥部焼 |
1984年11月2日から発行された第1次伝統工芸品シリーズ第1集から第7集は上記の通りです。伝統工芸品の振興に関する法律制定10周年を記念し、毎回4種ずつを2種連刷の形で発行されました。
大変美しい切手ですが発行枚数は各切手1650万組となっており、現存数が多く骨董品(アンティーク)としての価値は高くありません。
そのため、通常のバラ未使用切手や20面シートの買取価格は「額面の8割〜額面程度」が相場となっていますが、一部の使用済み切手やエラー切手で価値が高いものが存在します。
28種セットの価値
伝統的工芸品シリーズはすべてで全28種となります。カタログ価格は「未使用=3640円」となっていますがそこまでの価値はなく、市場では額面の1680円〜2000円程度の金額で取引されています。そのため、業者による買取価格は額面前後が相場です。
みほん切手の価値
第1次伝統的工芸品シリーズでも他の切手と同様に見本切手(みほん切手)が存在します(画像は西陣織60円切手)。明治、大正、昭和初期などの見本切手は価値が高くなっていますがこの年代の見本切手は価値が乏しく、市場では額面以下で取引されています。
使用済み切手の価値
画像は通常の輪島塗60円の使用済み切手です。通常の使用済み切手は0円〜数円の価値となっていますが、発行日初日の満月印(切手の真ん中に押印され、局・支店名や日付などが読める状態の消印)や珍しい消印の使用済み切手は価値があり数百円から千円程度での買取になることもあります。今回の記事が切手の売却や換金の参考になりましたら幸いです。