こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は昭和36年の郵便料金引き上げに伴い発行された第3次動植物国宝図案切手(第2次円単位切手)「ベニオキナエビス4円」「ナンテン6円」「染井吉野10円」「円覚寺舎利殿30円」「日光東照宮陽明門40円」の価値と相場について記載していきたいと思います。3次国宝図案切手は1次や2次と異なり全てグラビア印刷方式で作成されています。

ベニオキナエビス4円・ナンテン6円切手の価値

第3次動植物国宝図案切手(第2次円単位切手)

昭和38年5月15日(ベニオキナエビス4円)と昭和37年2月20日(なんてん6円)に発行された第3次動植物国宝図案切手(第2次円単位切手)です。どちらも価値は低く、カタログ価格は下記の通りです。

未使用 使用済み
30円 30円
切手

価値の高いナンテン6円切手

私が調べた中で価値が高いナンテン6円切手は画像のような大蔵省印刷局製造の銘版付みほん切手で市場にて5000円前後で取引された事があります。

100面シートについては希少性は低く、状態が良くても数千円程度、一般的な未使用や使用済みはカタログ価格同様に価値は乏しいです。

 

お客様1

価値の高いベニオキナエビス4円切手

価値が高いのは画像のようなカラーマークが入った暫定版です。カラーマークは上に入っている場合と下に入っている場合がありますが価値に大きな違いはありません。

こちらも一般的な未使用や使用済みは価値が低いです。また、満月印(使用済み)についても希少性が高いものは殆どありません。

ソメイヨシノ10円切手の価値と相場

ソメイヨシノ10円切手

昭和36年(1961年)4月1日に発行された日本郵便 ソメイヨシノ(染井吉野)10円切手です(左が通常、右は紫色印刷もれエラー)。定常変種やエラーが数多く知られておりバラエティに富んでおります(カタログ価格は下記の通りです)。

未使用 使用済み 紫色抜けエラー
50円 30円 30000円

ほとんどのもので価値は乏しいですが、実勢価格が高いのは先ほど紹介した紫色が抜けたエラー切手で市場では2.5〜2.7万円で取引されています。また、無目打ち切手については非常に価値が高いです。

田型切手

ソメイヨシノ無目打ペアと無目打田型

私が知る限りソメイヨシノ10円切手でもっとも価値が高いのは無目打切手です。市場では無目打ちペア(カタログ価格12万円)が約7万円で取引された事があります。また、画像のような無目打ち田型(カタログ価格不明)は12万円で取引された事があります。

ソメイヨシノ 10円コイル切手

ソメイヨシノ10円ではコイル切手も発行されています。発行は昭和36年4月25日でカタログ価格は「未使用の5枚連:6000円」となっていますが実勢価格は2000円程度です。コイル切手で価値が高いのはエラー切手で目打ちエラーは数万円で取引される事があります。

円覚寺舎利殿30円切手の価値

円覚寺舎利殿30円切手

昭和37年(1962年)6月15日に発行された第3次動植物国宝図案切手(第2次円単位切手)円覚寺舎利殿30円です(画像は大蔵省印刷局製造の銘版付)。カタログ価格は下記の通りで一般的な未使用や使用済みの価値は高くありません。

未使用 使用済み
700円 30円

円覚寺舎利殿30円コイル切手

円覚寺舎利殿30円では昭和38年(1963年)3月1日にコイル切手が発行されています(全体での発行枚数510,000枚)。このコイル切手は1963年2月に東京中央郵便局切手普及課であやまって約3000枚が発売前に売られた事で有名です。

バンクーバー消印(VANCOUVER SEP3 1963)など珍しい使用済み切手以外は価値は乏しくカタログ価格は下記の通りとなっております。

未使用 使用済み
800円 500円

日光陽明門40円切手の価値

陽明門40円切手

昭和37年(1962年)5月10日に発行された第3次動植物国宝図案切手(第2次円単位切手)日光東照宮陽明門40円です。第2次動植物国宝図案(第1次円単位)切手の陽明門とは角度や刷色が異なり新たなデザインとなって発行されました(カタログ価格は下記の通り)。

未使用 使用済み
900円 30円
お客様1

切手の価値と相場まとめ

いかがだったでしょうか?第3次動植物国宝図案切手(第2次円単位切手)では今回紹介した以外に定常変種やFDC(意図的に記念品として作られ、切手一種あたり1枚を貼った初日カバー)、エラー切手など存在します。なかでも「無目打ち切手」は希少価値が高いのでもし見つかった場合、専門家に鑑定してもらうことをお勧めします!今回の記事が切手の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。