こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は昭和26年11月1日の郵便料金改訂を機会に昭和27年度から発行された第2次動植物国宝図案切手「前島密1円」「秋田犬2円」「ホトトギス3円」「石山寺多宝塔4円」「オシドリ5円」「カモシカ8円」「法隆寺 観音菩薩像10円」の価値と相場について記載して行きたいと思います。なお、第2次動植物国宝図案切手はカタログによっては第1次円単位切手に分類されています。

前島密1円切手の価値と相場

前島密1円切手

昭和27年(1952年)8月11日に発行された前島密1円切手です。様々な定常変種が知られていますが全体的に価値は低く、市場では「未使用:100円以下」「100面シート:1500円〜3000円程度」で取引されています。

福耳や目打ミスなどのエラー切手については例外的に価値が高く1万円を超える金額で取引されることもあります。また、画像のようなみほん切手の場合、1枚1000円程度の価値があります。

秋田犬2円切手の価値と相場

秋田犬2円切手

昭和28年(1953年)8月25日に発行された日本郵便 秋田犬2円切手です。こちらも様々な定常変種が知られていますが、前島密1円切手と同様に全体的に価値は低く、未使用でも100円以下の価値しかありません。

エラー切手

価値が高いのはエラー切手でエラー切手は5000円前後の金額で取引されています。また、見本(みほん)切手は1000円前後の値段で取引されています。

ホトトギス3円切手の価値と相場

ホトトギス3円切手

昭和29年5月10日に発行されたホトトギス3円切手(旧版ホトトギス切手)です。こちらも価値は高くなく、100面シート(100枚シート)だとしても市場で1000円前後の価値となっています。

FDC

ある程度価値が高いのは上記のような田型貼りFDC(意図的に記念品として作られ、切手一種あたり1枚を貼った初日カバー)で市場にて2000円〜3000円で取引されたことがあります。

石山寺多宝塔4円切手の価値と相場

昭和27年7月10日に発行された日本郵便 石山寺多宝塔4円切手です。第1次動植物国宝図案(昭和すかしなし)切手では80銭でしたが第2次動植物国宝図案切手(第1次円単位)では4円切手として発行されました。

印刷庁製造

一般的な未使用は価値が低く1枚、数十円〜数百円、100面シートでも0.5〜1万円の価値となっています。価値が高いのは上記のような目打の銘版が入ったタイプで「4枚 未使用 田型:1.2万円前後」「10枚 未使用 ブロック:2万円前後」で取引されています。

オシドリ5円切手の価値と相場

オシドリ5円切手

昭和30年9月10日に発行されたオシドリ5円切手です。「無目打ペア」や「茶色印刷もれ」については価値が高くカタログ価格は下記のようになっています。

種類 未使用
茶色印刷もれ 11万円
無目打ちペア 12万円

ただ、一般的な「未使用」や「使用済み」は価値が低く数円〜数百円程度で取引されています。また、100面シートだとしても数千円〜1万円程度が相場です。

カモシカ8円切手の価値と相場

カモシカ

昭和27年8月1日に発行された日本郵便 カモシカ8円切手です。こちらも一般的な「未使用」や「使用済み」は価値が低く、数十円〜数百円の低額で取引されていますが、下記画像のような目打ちエラー切手になると1万円を超える値段が付くこともあります。

エラー切手

観音菩薩像10円切手の価値と相場

観音菩薩像10円

昭和28年(1953年)7月10日に発行された日本郵便 観音菩薩像10円です。初期印刷時はくすんだ色合いでしたが徐々にくすみのない色合いでの発行となりました。市場で取引される価格は「未使用:数百円」「使用済み:数十円」「100面シート:1〜2万円」となっています。

まとめ

いかがだったでしょうか?第2次動植物国宝図案切手では希少なものは少なく、一般的な未使用や使用済み切手の場合、価値は高くありません。しかし、エラー切手や珍しい定常変種の場合、高額売買されることがありますので気になる古切手がありましたら専門家に査定してもらうと良いでしょう!今回の記事が切手の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。