こんにちは切手の買い取り売却査定ナビです。今回は1915年11月10日に発行された大正大礼「式典のかんむり・たかみくら・紫宸殿式場」の価値と買い取り相場について記載して行きたいと思います。

式典のかんむり1銭5厘・たかみくら3銭の価値

式典のかんむり1銭5厘とたかみくら3銭

1915年(大正4年)11月10日に発行された日本郵便 大正大礼記念1銭5厘切手(発行枚数2270万枚)と3銭切手(発行枚数2365万枚)です。図案は1銭5厘が「式典のかんむり」3銭が「高御座(たかみくら)」、銘版は大日本帝国政府印刷局製造となっておりカタログ価格は下記の通りです。

種類 未使用 使用済み シート
1銭5厘 2000円 200円 22万円
3銭 2000円 250円 22万円

実勢価格

大正大礼記念 1銭5厘切手と3銭切手の実勢価格(実際に市場で取引される値段)は下記のようになっております。

切手

みほん切手の価値

式典の冠1銭5厘、高御座3銭ともにみほん切手が存在する事が知られています。みほん切手は状態などによって価値が異なりどちらも1枚:1,000円〜2,000円で取引されています。
私が知る限りでの高額取引は2013年の1枚:10,000円強というものがありますが非常に状態の良いものであると同時に5年前の取引データなので現在では同一の状態のものが市場に出たとしても5,000円程度での取引になると思われます。

 

切手

使用済み 満月印の価値

「TIENTSIN 2 I.J.P.O」と押印された使用済み大正大礼3銭切手です。使用済みのカタログ価格「200円」なのに対し画像の切手は約10,000円で取引されました。古切手の櫛型満月印は価値が高いケースが多いので専門家に鑑定・査定してもらうと良いでしょう!

 

切手

100面(枚)シートの価値

大正大礼切手でもっとも価値が高いのは100面シートです。シートは2010年や2011年頃だと10万円前後で市場にて売買されていましたが、最近ではカタログ価格の1/4の5万円前後での取引が多いです。業者による買取価格は5万円を基準に「掛け率(4割〜8割)」を掛けて「2万円〜4万円程度」が相場だと思います。

大正大礼記念 紫宸殿式場4銭と10銭の価値

大正大礼記念 紫宸殿式場4銭と10銭

1915年(大正4年)11月10日に発行された日本郵便 大正大礼記念四銭(発行枚数217万枚)と拾銭切手(発行枚数223万枚)です。図案はどちらも「紫宸殿式場」となっておりカタログ価格は下記の通りです。

種類 未使用 使用済み シート
4銭 5000円 3500円 27万円
10銭 1.9万円 0.6万円 100万円

実勢価格

市場で実際に取引されている実勢価格は下記の通りです。業者による買取の場合、実勢価格に「掛け率」を掛けたものが買取価格となります。掛け率は高額切手ほど高くなる傾向がありシートでは7〜9割の掛け率となることもあります。

みほん切手

未使用の10銭切手の価値

大正大礼記念切手の中で最も価値が高いのは10銭です。10銭の未使用バラ切手はカタログ価格1.9万円に対し実勢価格は「0.1万円〜1.4万円(状態によって価値が異なる)」となっています。また、画像のようなみほん切手も存在し、みほん切手では「赤字」と「黒字」が存在、「赤字」の方が価値が高く、状態が良ければ1万円前後の金額となります。

 

シート

50面シートの価値

1銭5厘切手や3銭切手では100面(枚)シートでしたが4銭や10銭では50面(枚)シートとなっています。画像のようなシートは「4銭切手:15〜20万円」「10銭:20〜40万円」程度の金額で市場では取引されています(価値は状態によって大きく異なります)。

大正大礼切手まとめ

大正大礼切手は今から100年以上前に発行された切手ということもあり希少性が高く買取価格は額面価格をはるかに上回りますので換金・現金化するのならば買取業者への売却をオススメします。今回の記事が切手の買い取り査定価格の参考になりましたら幸いです。