こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は五重塔航空切手(銭位・ゼロ付)の価値と相場について記載して行きたいと思います。
五重塔航空切手(銭位)は昭和26年(1951年)9月1日に15円、20円、40円が発行されました。その後、11月1日の料金値上げに合わせて昭和26年12月20日に25円、30円が発行されましたが、航空郵便制度が速達郵便制度に統合されたため国内航空郵便用として使用された期間は短いです。
図案は五重の塔とダグラスDC-4型機、裏糊:アラビアゴム糊(A糊)、原画作者:渡辺三郎、印面:18.5×22.5mm、目打:13×13.5となっており20円〜30円については価値が高いです。
五重塔航空切手(銭位)15円の価値と相場
昭和26年9月1日に発行された日本郵便 五重塔航空切手15円です(濃い紫色)。昭和26年10月25日に再開された国内航空便用に使用されていました。発行枚数は下記のように300万枚となっており比較的少ないのですが現存数が多いため希少性は他の額面に比べ低く、カタログ価格(複数のカタログを参照)は下記の通りです。
未使用 | 使用済み | 見本(みほん) | 印刷庁製造の銘付 | 50枚シート |
---|---|---|---|---|
900円 | 800〜900円 | 1,800円 | 1,800円 | 45,000円 |
実勢価格(実際に市場で取引される価格)は下記のようになっており、カタログ価格と同等程度が相場です(下記は2017年〜2018年の取引データ)。
切手の詳細 | 業者所在 | 取引価格 |
---|---|---|
印刷庁製造銘版付 未使用(状態 極美品) | 東京都 | 3,100円 |
50枚シート 未使用(状態 極美品) | 福岡県 | 31,000円 |
50枚シートについては2013年頃の相場が1万円〜1.5万円程度だったので、値上がりしているように感じます。
五重塔航空切手(銭位)20円の価値と相場
昭和26年(1951年)9月1日に発行された日本郵便 五重塔航空20円切手です(青色)。五重塔航空切手(銭位)は昭和28年(1953年)7月5日に国内航空郵便と速達郵便が併合されたため使用されなくなりました。
20円の発行枚数は500万枚と多いのですが希少性は高くカタログ価格は15円に比べ高額です。
未使用 | 使用済み | 見本(みほん) | 印刷庁製造の銘付 | 50枚シート |
---|---|---|---|---|
6,000〜6,500円 | 400〜600円 | 1,800円 | 9,500円 | 330,000円 |
実勢価格は下記のようになっておりカタログ価格の半値程度での取引が目立ちます(いずれも2017年〜2018年の取引データ)。
切手の詳細 | 業者所在 | 取引価格 |
---|---|---|
未使用(状態 極美品) | 神奈川県 | 4,600円 |
印刷庁製造銘版付 未使用(状態 極美品) | 埼玉県 | 3,550円 |
使用済み(状態 極美品) | 愛知県 | 150円 |
50枚シート 未使用(状態 極美品) | 滋賀県 | 175,000円 |
五重塔航空切手(銭位)25円の価値と相場
昭和26年12月20日に発行された25円切手です(緑色)。発行枚数1000万枚と多いのですが未使用の現存数は少なく下記のようにカタログ価格は高額です。
未使用 | 使用済み | 見本(みほん) | 印刷庁製造の銘付 | 50枚シート |
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6,000〜7,500円 | 80〜100円 | 1,800円 | 10,000円 | 400,000円 |
25円についてはなぜか目打ちエラーが多く、上記のようなエラーは一枚、2〜5万円前後の金額で取引されることがあります。また、エラー切手以外は20円切手同様にカタログ価格の半値程度が相場です。
五重塔航空切手(銭位)30円の価値と相場
昭和26年12月20日に発行された五重塔航空25円切手です(赤色)。発行枚数は五重塔航空切手(銭位)最高の2000万枚となっていますが未使用のものは希少性が高くカタログ価格は高額です。
未使用 | 使用済み | 見本(みほん) | 印刷庁製造の銘付 | 50枚シート |
---|---|---|---|---|
5,000〜6,000円 | 80円 | 1,800円 | 9,000円 | 330,000円 |
五重塔航空切手(銭位)40円の価値と相場
昭和26年9月1日発行の40円切手です。五重塔航空切手最高額面となっており、発行枚数800万枚。額面は高額ですが価値はあまり高くなくカタログ価格は下記の通り20円〜30円に比べ低額です。
未使用 | 使用済み | 見本(みほん) | 印刷庁製造の銘付 | 50枚シート |
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1,600〜1,700円 | 100〜120円 | 1,800円 | 3,000円 | 85,000円 |
五重塔航空切手(銭位)まとめ
いかがだったでしょうか?15円切手と40円切手についてはカタログ価格程度での売買が目立ちます。一方、20円切手、25円切手、30円切手ではカタログ価格の半値程度で取引されることが多いです。
50枚シートについてはどの額面もカタログ価格ほどの価値はなく、カタログ価格の1/3〜1/2程度の金額で取引されることもあります。今回の記事が切手の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。