日韓通信業務合同記念3銭切手の価値と換金相場

こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は日韓通信業務合同記念(紀念)3銭切手の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。

日韓通信業務合同記念3銭切手の価値

1905年7月1日(明治38年7月1日)に発行された日韓通信業務合同記念参銭切手です。日本の記念切手で4番目に発行された品で、大韓帝国にある逓信事業を日本が委託された(事実上接収)事を記念して発行されました。

発行枚数はカタログ上、250万枚で100万枚が大韓帝国および日本の統治下にあった台湾と、清国(中国)国内にあった在外地局に納入されたという記録がありますが、「逓信省第二十年報」掲載の発行高(販売枚数)によれば、販売総数約148万枚のうち、韓国国内で発売されたのは82万枚と記録されています。

カタログ価格

カタログ価格は上記の通りでシートは価値が非常に高いです。古切手を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格(市場で実際に取引された値段)に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格となり、掛け率は希少切手ほど高くなります。シート等では8〜9割の掛け率となり高額買取が期待できます。

実勢価格と買取相場

バラ未使用切手や見本切手の買取相場

バラの未使用切手の実勢価格は「3000〜14000円」となっており、状態が良いものだと1万円前後での買取となります。実勢価格が高いバラ切手は「12.5×12複合目打：52000円」「見本切手：20000円前後」となっており珍しい目打ちの切手や見本切手は高価買取が期待できます。

銘版付切手の買取相場

大日本帝国政府印刷局製造の銘版付き切手は珍しく、市場に出回ることは稀です。画像の銘版付田型は薄いヒンジ跡のある品ですがヒンジ以外は状態が良く2016年に7.3万円で取引されています。このような珍しい切手の場合、実勢価格の7割〜8割(5〜5.7万円)程度での買取が期待できます。

 
明治、大正時代に発行された古切手は状態によって価値が著しく異なることが知られています。そのため、正確な買取価格は実際に査定(鑑定)してもらわないと判りません。今回の記事が古切手の売却や換金の参考になりましたら幸いです。