こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は日清戦争勝利記念切手(日清戦勝記念切手)の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。日清戦勝記念切手は全4種が発行され価値が高くなっています。

日清戦勝記念切手 有栖川宮 2銭と5銭の価値

日清戦勝記念切手 有栖川宮 2銭と5銭

1896年8月1日(明治29年8月1日)に発行された大日本帝国郵便(IMPERIAL JAPANESE POST) 日清戦争勝利記念2銭切手(発行枚数1000万枚)と5銭切手(発行枚数210万枚)です。図案は有栖川宮熾仁親王で額面は2銭と5銭、発行期間は8ヶ月と記念切手では異例ともされる長期間の販売でした。

この切手では肖像を忠実に再現するためこれまでと異なり、外国製の紙を使用し、彫刻凹版を採用し製造が行われました。カタログ価格は下記のようになっておりシートは価値が非常に高いです。

種類 未使用 使用済み 100枚シート
2銭 1万円 1200円 120万円
5銭 2.5万円 900円 280万円

日清戦勝記念切手 北白川宮能 2銭と5銭の価値

日清戦勝記念切手 北白川宮能 2銭と5銭

大日本帝国郵便(IMPERIAL JAPANESE POST) 日清戦争勝利記念2銭切手(発行枚数1000万枚)と5銭切手(発行枚数210万枚)です。こちらの図案は北白川宮能久親王となっておりカタログ価格は下記の通りです。

種類 未使用 使用済み 100枚シート
2銭 1万円 1200円 120万円
5銭 2.5万円 900円 280万円

日清戦勝記念切手の実勢価格と買取相場

古切手を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格(市場で実際に取引された値段)に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格となり、掛け率は希少切手ほど高くなります。価値の高い切手では7〜9割の掛け率となり高額買取が期待できます。

みほん切手

バラ切手と見本切手の買取相場

日清戦勝記念2銭切手はどちらの図案も市場にて「500〜5500円」で取引されています。そのため状態が良いものの査定価格(買取価格)は3000円前後が期待できます。

また、5銭切手の実勢価格は「1000〜13000円」となっており、状態が良いものについては8000円前後での買取になる可能性があります。見本切手(みほん切手)は「見本」と「みほん」が存在し、書体が異なるタイプも存在します。実勢価格は「2000円〜3000円程度」となっており通常の未使用切手と価値に大きな違いはありません。

 

ブロック

価値の高い日清戦勝切手

私が調べた中で非常に価値が高かったのは画像のような大日本帝国政府印刷局製造の銘版が付いた大型ブロック(20枚)です。100枚シートは現存数が殆どなく、市場に出ることはありません。こちらの20枚ブロックは2銭が約30万円、5銭が約50万円で2016年に取引されており業者による買取の場合も数十万円での買取が期待できます。

 
明治、大正時代に発行された古切手は価値が高いものが多い共に、状態によって価値が著しく異なることが知られています。そのため、正確な価値は実際に査定(鑑定)してもらわないと判りません。今回の記事が古切手の売却や換金の参考になりましたら幸いです。