こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は1934年に発行された第15回赤十字国際会議記念切手全4種の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。
第15回赤十字国際会議記念切手の価値
1934年10月1日(昭和9年10月1日)に発行された赤十字会議記念切手です(左から1銭5厘、6銭、3銭、10銭)。第15回赤十字国際会議は日本で最初に行われた記念すべき国際会議であり、国際赤十字の最高議決機関のため厳格な開催となりました。
図案は1銭5厘と6銭が日本赤十字社章、3銭と10銭が日本赤十字本社(1912年に東京都港区芝大門に建築されたレンガ造りの建物)、発行枚数は1銭5厘(238.9万枚)、3銭(232.9万枚)、6銭(59万枚)、10銭(59万枚)となっておりカタログ価格は下記の通りです。
カタログ価格
種類 | 未使用 | 使用済み | 20枚シート |
---|---|---|---|
1銭5厘 | 600円 | 400円 | 1.3万円 |
3銭 | 700円 | 500円 | 1.5万円 |
6銭 | 3000円 | 2000円 | 7万円 |
10銭 | 4500円 | 2800円 | 10万円 |
実勢価格と買取相場
赤十字会議記念切手の実勢価格(実際に市場で取引された値段)は下記の通りです(ここ3年の売買データから抽出)。古切手を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格(買取価格)となり、掛け率は希少切手ほど高くなります。
シートの価値と買取相場
シートはカタログ価格同様に価値が高く画像のような状態の良い10銭シートは2015年に6.5万円で取引された事があります。発行枚数の少ない6銭と10銭の20面(枚)シートでは状態が良ければ5万円を超える金額で取引される事が多く、業者の「(仕入)掛け率」は6割〜8割が期待できます。具体例として実勢価格6.5万円シートの場合「買取価格=4万円〜5.5万円程度」が相場となっています。
バラ切手の買取相場
バラの未使用切手については6銭と10銭は価値が高いですが1銭5厘と3銭は価値が低く「実勢価格=数十円〜数百円」となっています。4種揃うとコレクションとしての価値が上がり、状態が良ければ4種揃った赤十字会議切手は「7000円程度の実勢価格(買取価格は4000〜5000円程度)」になる事があります。
なお、使用済み切手については一般的に未使用に比べ価値が低くなりますが、私が調べた限りでは高額額面の「ローラー印 麹町 9年」「朝鮮局櫛型印」「欧文櫛型印 朝鮮 KEIJO/CHOSEN」などで価値が高く買取価格(査定価格)も高かったです。
FDC(初日カバー)の買取相場
初日カバーでは画像のようなカールルイス肉筆カシェ・赤十字会議4種貼が価値が高く実勢価格も高額です。カールルイス肉筆の初日カバーの実勢価格は「5万円〜20万円」となっています。貼ってある切手の枚数や状態、消印などによって価値が異なるため取引価格が大きく変動しますが少なくとも数万円〜の買取が期待できます。今回の記事が切手の売却や換金の参考になりましたら幸いです。