こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は切手趣味週間「見返り美人」の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。見返り美人切手は復刻版を含め、何度か図案が採用されていますがもっとも価値が高いのは1948年11月29日に発行された銭単位(銭位)の付いた見返り美人切手です。
切手趣味週間 見返り美人5.00円切手の価値
1948年11月29日(昭和23年11月29日)に発行された日本郵便 菱川師宣の見返り美人5.00円切手です。銘版は印刷局製造、図案は見返り美人で発行枚数150万枚、希少性が高くカタログ価格は下記のように高額です。
カタログ価格
未使用 | 使用済み | 5枚シート |
---|---|---|
15000円 | 9000円 | 9万円 |
菱川師宣とは
菱川師宣は江戸初期(元和4年〜元禄7年)に活動した浮世絵師です。浮世絵を確立した人物であり、日本で最初の浮世絵師として有名です。彼の代表作である「見返り美人図」は1948年および1991年発行の「切手趣味週間」、1996年発行の「郵便切手の歩みシリーズ第6集」の図案に採用されています。
切手趣味週間 見返り美人62円切手の価値
1991年4月19日(平成3年)に郵便創業120年を記念して発行された見返り美人62円切手です。山川秀峰の「序の舞」が描かれた切手と同時に切手趣味週間シリーズとして発行されました。小型シートを含め様々なデザインで発行が行われましたが近年発行された切手のため価値は低く、業者による買取価格は額面以下〜額面程度となっています。
郵便切手の歩みシリーズ第6集 見返り美人80円切手の価値
1996年6月3日(平成8年)に発行された日本郵便(NIPPON) 見返り美人80円切手です。この切手は月に雁80円切手と一緒に販売され発行枚数が膨大なため価値は低く、業者による買取価格や査定価格は額面以下〜額面程度となっております。
価値の高い見返り美人切手の買取相場
価値の高い見返り美人切手は1948年(昭和23年)に発行された品のみで他の見返り美人切手についてはプレミアムの価値は付きません。一般的に業者による買取の場合、実勢価格(実際に市場で取引される値段)を基準に買取が行われます。
実勢価格が数百円〜数千円の切手の場合、実勢価格の2割〜6割程度での買取となりますが、10万円を超えるような切手の場合、実勢価格の7割〜9割程度で買い取ってくれる事もあります。
見返り美人5円切手のFDCの買取相場
見返り美人のFDC(初日カバー)は様々なものが存在します。画像のFDCは元郵政省技官で切手原画家の清水画伯のもので2018年に23万円で取引されました。このような希少なFDCの場合、業者による買取相場は15〜21万円程度になると思われます。
金沢・高岡逓信展 見返り美人 小型シート
切手と同時期の1948年12月3日に発行されました。切手一枚を刷りこんだデザインとなっており、サイズは約72×115mm、切手は無目打ちです。カタログ価格は「未使用:8500円」「使用済み:6000円」、実勢価格は「未使用:2000〜4000円」「使用済み:1500〜3000円」程度。業者による買取価格は実勢価格の3割〜7割程度となっています。
5枚シートとバラ切手の買取相場
見返り美人切手は5枚シートで販売されました。シートのカタログ価格は9万円となっていますが実勢価格は「1.5〜9.2万円」、もっともよく取引される価格帯は「2.5万円〜3.5万円」です。バラ切手についてもよく取引される価格帯は「2000〜3500円」となっておりカタログ価格の1/5〜1/4程度が相場です。バラで価値が高いのは画像のような見本切手(みほん切手)で画像の見本切手の実勢価格は1.5万円〜3.3万円となっています。
見返り美人切手の価値まとめ
いかがだったでしょうか?切手の査定価格は元々の希少性+切手の状態で決まるため、状態によっては今回取り上げた価格から大きく乖離する可能性があります。また、一見、価値がないと思われる切手でも目打エラーや印刷エラー品が紛れ込んでいる可能性がありますので、専門家に査定や鑑定をしてもらうことをお勧めします。