こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は日本統治時代の台湾北部を舞台とした大屯国立公園切手と新高阿里山国立公園切手の価値や買取相場について記載して行きたいと思います。
古切手を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格(市場で実際に取引される値段)に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格となり、掛け率は希少切手ほど高くなります。価値の高い切手では7〜9割の掛け率となり高額買取が期待できます。
大屯国立公園切手2銭と10銭の価値
1941年(昭和16年)3月10日に発行された大日本帝国郵便 大屯国立公園2銭切手(発行枚数140万枚)と10銭切手(発行枚数35万枚)です。図案は貮銭(2銭)切手が「大屯山」、拾銭(10銭)切手が「観音山」となっておりカタログ価格は下記の通りです。
カタログ価格
種類 | 未使用 | 使用済み | 50枚シート |
---|---|---|---|
2銭 | 400円 | 400円 | 2.5万円 |
10銭 | 3000円 | 2000円 | 18万円 |
新高阿里山国立公園切手4銭と20銭の価値
1941年(昭和16年)3月10日に発行された大日本帝国郵便 新高阿里山国立公園4銭切手(発行枚数120万枚)と20銭切手(発行枚数35万枚)です。図案は四銭(4銭)切手が「新高山」、貮拾銭(20銭)切手が「新高山頂」となっておりカタログ価格は下記の通りです。
カタログ価格
種類 | 未使用 | 使用済み | 50枚シート |
---|---|---|---|
4銭 | 700円 | 700円 | 5万円 |
20銭 | 3800円 | 2000円 | 24万円 |
大屯・新高阿里山国立公園切手の買取相場
価値が高いのは高額額面の10銭や20銭となっています。一般的に業者による買取の場合、実勢価格(実際に市場で取引される値段)を基準に買取が行われます。
実勢価格が数百円〜数千円の切手の場合、実勢価格の2割〜6割程度での買取となりますが、10万円を超えるような切手の場合、実勢価格の7割〜9割程度で買い取ってくれる事もあります。
50面シートの買取相場
シートはどの額面も50面(枚)となっています。ここ5年間での実勢価格は「2銭:0.8〜5万円」「4銭:1.5〜3万円」「10銭:2.4〜10.3万円」「20銭:2.8〜11万円」となっており業者による買取相場は実勢価格の4割〜9割程度となっております。
価値の高い使用済み切手
価値の高い使用済み切手は高額額面(10銭や20銭)で数多く存在します。画像は20銭切手に「平野のローラー印」で消印されたタイプで市場にて1.5万円で取引されました。画像の切手以外では10銭への「宛名は/詳しく/判りよくの標語」「欧文櫛型 KOBE」 「櫛型神戸中央16.4.4」などが押印された切手が3000円前後で取引されております。
未使用切手とみほん切手
通常の未使用切手についてはカタログ価格の7割程度が実勢価格の上限です。もっとも取引が多い価格帯はカタログ価格の1/4〜1/3となっており買取相場はあまり高くありません。みほん切手(配布枚数200枚)については価値が高く2017年に「2銭:5500円」「4銭:3500円」「10銭:7500円」「20銭:6500円」で取引された事があります。