こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は宮崎県や鹿児島県に関係する切手として戦前に発行された霧島国立公園切手と戦後に発行された霧島屋久国立公園切手の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。

古切手を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格(市場で実際に取引される値段)に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格となり、掛け率は希少切手ほど高くなります。価値の高い切手では7〜9割の掛け率となり高額買取が期待できます。

第1次 霧島国立公園切手2銭と4銭の価値

第1次 霧島国立公園切手2銭と4銭

1940年8月21日(昭和15年8月21日)に発行された大日本帝国郵便 霧島国立公園2銭切手(発行枚数120万枚)と4銭切手(発行枚数100万枚)です。図案は貮銭(2銭)切手が「韓国岳」、四銭(4銭)切手が「高千穂峰」となっておりカタログ価格は下記の通りです。

種類 未使用 使用済み 50枚シート
2銭 120円 100円 1万円
4銭 300円 250円 2万円

第1次 霧島国立公園切手10銭と20銭の価値

第1次 霧島国立公園切手10銭と20銭

1940年8月21日(昭和15年8月21日)に発行された大日本帝国郵便 霧島国立公園10銭切手(35万枚)と20銭切手(35万枚)です。図案は拾銭(10銭)切手が「霧島神宮(鹿児島県霧島市)」、貮拾銭(20銭)切手が「六観音御池(宮崎県えびの市)」となっておりカタログ価格は下記の通りです。

種類 未使用 使用済み 50枚シート
10銭 4000円 2200円 25万円
20銭 5000円 2500円 33万円

第2次 霧島屋久国立公園切手7円と15円の価値

第2次 霧島屋久国立公園切手7円と15円

1968年11月20日(昭和43年11月20日)に発行された日本郵便(NIPPON) 霧島屋久国立公園7円切手(1500万枚)と15円切手(1700万枚)です。図案は7円切手が「高千穂の峠」、15円切手が「屋久島本富岳」となっており、発行枚数が膨大なためカタログ価格は下記のように安価です。

種類 未使用 使用済み
7円切手 40円 30円
15円切手 50円 30円

霧島(屋久)国立公園切手の実勢価格と買取相場

一般的に業者による買取の場合、カタログ価格は価値の有無の参考にしかならず、実勢価格(実際に市場で取引される値段)を基準に買取が行われます。

実勢価格が数百円〜数千円の切手の場合、実勢価格の2割〜6割程度での買取となります。一方、10万円を超えるような切手の場合、実勢価格の7割〜9割程度で買い取ってくれる事もあります。

切手

第2次霧島屋久国立公園切手の価値

戦後の1968年に発行された霧島屋久国立公園切手は価値が低く、20面シートを含め額面価格前後での買取となることが一般的です。私が調べた中で価値が高かったのは「15円 みほん切手(上の画像)」の20面シートで市場では画像の品が約4000円で取引されたことがあります。また、郵趣東京墨絵肉筆版のFDC(下の画像)は1万円弱で取引されたことがあり、こちらも査定価格が高くなる可能性があります。

 

お客様1

第1次 霧島国立公園切手の価値

戦前に発行された霧島国立公園切手では高額額面(10銭や20銭)を中心に価値が高いです。実勢価格は「20銭切手の20面シート:14.5〜25.6万円」「10銭切手の50面シート:6.7〜20万円」となっており状態が良いものではカタログ価格に近い金額で取引されます。

 

エラー切手

エラー切手の価値

今回取り上げた切手でもエラー切手が存在します。画像は元々の価値は低い未使用7円切手ですがエラーになると価値が非常に高くなり、2015年に4万円で取引されたことがあります。買取業者に売る場合、2〜3万円で売却できる可能性があります。

まとめ

いかがだったでしょうか?切手の査定価格は元々の希少性+切手の状態で決まるため、状態によっては今回取り上げた価格から大きく乖離する可能性があります。また、一見、価値がないと思われる切手でも目打エラーや印刷エラー品が紛れ込んでいる可能性がありますので、専門家に査定や鑑定をしてもらうことをお勧めします。