こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は北海道の大雪山が描かれた国立公園切手の価値と買い取り相場について記載して行きたいと思います。

古切手を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格(市場で実際に取引される値段)に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格となり、掛け率は希少切手ほど高くなります。価値の高い切手では7〜9割の掛け率となり高額買取が期待できます。

第1次 大雪山国立公園切手2銭と4銭の価値

大雪山国立公園切手2銭と4銭

1940年4月20日(昭和15年4月20日)に発行された大日本帝国郵便 大雪山国立公園2銭切手(発行枚数150万枚)と4銭切手(発行枚数75万枚)です。図案は貮銭(2銭)切手が「北鎮岳」、四銭(4銭)切手が「北海道最高峰の旭岳」となっておりカタログ価格は下記の通りです。

種類 未使用 使用済み 50枚シート
2銭 150円 120円 1万円
4銭 1000円 500円 6.5万円

第1次 大雪山国立公園切手10銭と20銭の価値

大雪山国立公園切手10銭 大雪山国立公園20銭切手

1940年4月20日(昭和15年4月20日)に発行された大日本帝国郵便 大雪山国立公園10銭切手(30万枚)と20銭切手(30万枚)です。図案は拾銭(10銭)切手が「層雲峡」、貮拾銭(20銭)切手が「十勝連山」となっておりカタログ価格は下記の通りです。

種類 未使用 使用済み 50枚シート
10銭 4000円 2500円 25万円
20銭 5500円 2500円 35万円

第2次 大雪山国立公園切手5円と10円の価値

第2次 大雪山国立公園切手5円と10円

1963年9月1日(昭和38年9月1日)に発行された日本郵便 大雪山国立公園5円切手(1400万枚)と10円切手(1400万枚)です。図案は5円切手が「しかりべつ湖」、10円切手が「黒岳」となっており、発行枚数が膨大なためカタログ価格は下記のように安価です。

種類 未使用 使用済み
5円切手 40円 30円
10円切手 50円 30円

大雪山国立公園切手の実勢価格と買取相場

一般的に業者による買取の場合、カタログ価格は価値の有無の参考にしかならず、実勢価格(実際に市場で取引される値段)を基準に買取を行います。

実勢価格が数百円〜数千円の切手の場合、実勢価格の2割〜6割程度での買取となります。一方、10万円を超えるような切手の場合、実勢価格の7割〜9割程度で買い取ってくれる事もあります。

FDC

第2次 大雪山国立公園切手の買取相場

戦後の1963年に発行された大雪山国立公園切手は価値が低く、20面シートを含め額面価格前後での買取となることが多いです。ただ、画像のような5円切手と10円切手の貼られたFDC(初日カバー)は3000円前後で取引されており、査定価格次第では1000円〜2000円で業者へ売却できる可能性があります。

 

FDC

第1次 大雪山国立公園切手の買取相場

第1次大雪山国立公園切手は戦前の古切手で発行枚数が少ないことからシートを中心に高額で取引されています。20銭50面シートは2014年に市場にて35.6万円で取引されたことがあります。10銭50面シートについても16.1〜20.7万円で取引されたことがあり、状態が良ければカタログ価格と近い水準の実勢価格となっています。

FDC(初日カバー)については画像のカール・ルイス肉筆版が有名で価値が高いです。市場では7.5万円〜15万円ほどで取引されておりこちらも高額査定が期待できます。