こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は万国郵便連合加盟50年記念切手と万国郵便連合加入75年記念切手・万国郵便連合加盟100年記念切手の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。万国郵便連合はUPU(Universal Postal Union)と呼ばれていることからUPU加盟記念切手とも呼ばれています。

万国郵便連合加盟50年記念切手

万国郵便連合加盟50年記念1銭5厘と3銭

UPU加盟50年記念6銭と10銭

1927年6月20日(昭和2年6月20日)に発行された日本郵便 万国郵便連合加盟50年記念切手(UPU加盟50年記念切手)です。全部で1銭5厘(発行枚数271.7万枚)、3銭(発行枚数271.5万枚)、6銭(発行枚数12.1万枚)、10銭(発行枚数13.1万枚)の4種類が存在します。

額面の表記は大字(壹銭五厘・参銭・六銭・拾銭)とローマ字、図案は3銭までが前島密、6銭からが世界地図とハトとなっており、発行枚数の少ない6銭と10銭が希少、カタログ価格は下記のように高額です。

カタログ価格

種類 未使用 使用済み 100・50枚シート
1銭5厘 800円 500円 10万円
3銭 1000円 500円 12万円
4銭 25000円 15000円 150万円
10銭 30000円 15000円 180万円

万国郵便連合加入75年と100年記念切手

万国郵便連合加入75年

万国郵便連合加盟100年切手

1952年2月19日に発行された日本郵便 万国郵便連合加入75年記念切手・万国郵便連合加盟100年記念切手です。図案や発行枚数、カタログ価格は下記の通りとなっており加盟100年については価値が低く、買取価格は額面以下になることもよくあります。

図案と発行枚数

種類 図案 発行枚数
5円切手 船と南十字星 300万枚
10円切手 地球と北斗七星 300万枚
50円切手 ポストとハト 3000万枚
100円切手 初期の郵便旗とマーク 1500万枚

カタログ価格

種類 未使用 使用済み 20枚シート
5円切手 1200円 300円 3万円
10円切手 3000円 700円 7万円
50円切手 100円 30円 —
100円切手 200円 50円 —

実勢価格と買取相場

万国郵便連合加盟切手の実勢価格(実際に市場で取引された値段)は下記の通りです。古切手を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格(買取価格)となり、掛け率は希少切手ほど高くなります。

「買取価格=実勢価格×仕入掛け率」
切手の詳細 実勢価格
加盟50年 6銭 バラ未使用 1000〜12000円
加盟50年 10銭 バラ未使用 1000〜19500円
加盟75年 10円 バラ未使用 200〜1000円
加盟75年 10円 シート 6000〜30000円

上記以外の1銭5厘、3銭、5円、50円、100円のバラ切手では「実勢価格の上限=カタログ価格の1/2程度」となっており買取価格は高くありません。その他で価値が高いのは下記の通りです。

ひげ6

「ひげ６」の未使用切手

定常変種の「ひげ6」は一般的な切手と異なり「6Sen」の「6」にヒゲのようなものが印刷されてしまったものです。2016年に市場にてバラ切手が3.5万円で取引されました。同一の状態ならば最低でも2万円〜の買取が期待できます。

 

使用済み切手

価値の高い使用済み切手

他の切手と同様に一部の使用済み切手では価値が高くなっております。画像はもともと価値の高い10銭切手の「欧文櫛型印 朝鮮／京城 KEIJO」ですが2018年に1.5万円で取引されました。その他「范家屯（関東州）特印」なども実勢価格が高いです。今回の記事が切手の売却や換金の参考になりましたら幸いです。