こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は1921年に発行された裕仁皇太子帰朝記念切手(昭和ご帰朝記念切手)と1953年に発行された皇太子殿下御帰朝記念切手の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。

裕仁皇太子帰朝記念切手の価値

裕仁皇太子帰朝記念切手

大正10年9月3日(1921年9月3日)に発行された日本郵便裕仁皇太子帰朝記念切手(昭和ご帰朝記念切手)です。額面は1銭5厘(発行枚数500万枚)、3銭(発行枚数500万枚)、4銭(発行枚数30万枚)、10銭(発行枚数20万枚)となっており、表記は大字(壹銭五厘・参銭・四銭・拾銭)とローマ字、図案は軍艦香取と鹿島が採用されています。

日本初のオフセット印刷で作成され、印刷色は4種です。発行枚数の少ない4銭切手と10銭切手の価値が高くカタログ価格は下記の通りです。

種類 未使用 使用済み 100枚シート
1銭5厘 800円 500円 10万円
3銭 1000円 500円 12万円
4銭 12000円 7500円 150万円
10銭 16000円 8500円 200万円

皇太子殿下御帰朝記念切手の価値

皇太子殿下御帰朝記念切手

昭和28年10月12日(1953年10月12日)に発行された日本郵便 皇太子殿下御帰朝記念5円切手(発行枚数300万枚)と10円切手(発行枚数300万枚)です。銘版は大蔵省印刷局製造、図案は5円が鳳凰、10円が鶴となっておりカタログ価格は下記の通りです。

種類 未使用 使用済み 20枚シート
5円 450円 300円 1万円
10円 1300円 450円 3万円

実勢価格と買取相場

👉「買取価格=実勢価格×仕入掛け率」

皇太子帰朝記念切手の実勢価格(実際に市場で取引された値段)は下記の通りです。古切手を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格(買取価格)となり、掛け率は希少切手ほど高くなります。

切手の詳細 実勢価格
1953年 10円シート 3500〜10000円
1953年 5円シート 1500〜6000円
1921年1銭5厘シート 2.8〜6.2万円
1921年3銭シート 3.5〜6.8万円
4銭 バラ未使用切手 1000〜8000円
10銭 バラ未使用切手 1500〜16000円

買取業者の「(仕入)掛け率」は価値の高いシート等では高くなっており、状態の良い3銭シート(実勢価格6.8万円)では6割〜9割(4万円〜6万円)程度の掛け率で買取をしてくれます。その他、希少な切手としてはみほん切手があります。

みほん切手

みほん切手と買取相場

滅多に市場に出てくることはありませんがみほん切手が全額面で存在します。裕仁皇太子帰朝記念切手(昭和ご帰朝記念切手)のみほん切手は価値が高く2017年に「1銭5厘:1.2万円」「3銭:1.15万円」「4銭:1.6万円」「10銭:1.6万円」で取引されたことがあります。そのため、状態が良ければバラでも6000円〜の買取は十分期待できます。

大正〜昭和初期に発行された古切手は状態や消印(使用済み切手の場合)によって価値が著しく異なることが知られています。正確な買取価格を知るためには実際に専門家に査定してもらう必要があります。今回の記事が古切手の売却や換金の参考になりましたら幸いです。