こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は1894年に発行された大日本帝国郵便 明治銀婚記念2銭切手と5銭切手の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。
明治天皇銀婚記念切手の価値
1894年3月9日(明治27年3月9日)に発行された明治天皇銀婚記念2銭切手(発行枚数1480万枚)と5銭切手(発行枚数100万枚)です。戦前の古切手で図案は「つると唐草模様」「鳳凰」「菊花紋章」など。
菊花紋章の下に「額面(貮銭・五銭)」と「IMPERIAL JAPANESE POST」の文言が書かれており、印刷色は赤色系と青色系です。
日本最初の記念切手のため50面(50枚)シートを中心に希少性が高く、カタログ価格は下記のように高額です。
カタログ価格
種類 | 未使用 | 使用済み | 50枚シート |
---|---|---|---|
2銭(貮銭) | 15000円 | 1000円 | 90万円 |
10銭(五銭) | 25000円 | 5000円 | 140万円 |
明治天皇銀婚記念切手の実勢価格と買取相場
古切手を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格(市場で実際に取引された値段)に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格となり、掛け率は希少切手ほど高くなります。価値の高い切手では7〜9割の掛け率となり高額買取が期待できます。
明治銀婚2銭バラ切手の買取相場
2銭の未使用バラ切手は市場にて一枚「1000円〜8000円程度」で取引されており、カタログ価格の1/3(4000円〜5000円)がよく取引される価格帯となっております。価値が高いのは一部の使用済みバラ切手で「年号4字・HAKODATE」「丸一型鉄郵 姫路生野間29.4.26上リ二便」「MEIJI入・FUSAN・硬質茶印」「27.9.17琉球郵便局那覇 丸一縦書印」などでは一枚1万円を超える金額で取引されており買取価格も5000円以上が期待できます。
明治銀婚5銭バラ切手の買取相場
5銭切手は2銭に比べると発行枚数が少なく価値が高いです。未使用バラ切手は市場にて一枚「2000円〜15000円程度」で取引されており、カタログ価格の1/4〜1/3(6000〜8000円)がよく取引される価格帯となっております。
使用済みのバラ切手で価値が高いのは「琉球・那覇 郵便局 消印」「朝鮮MEIJI NINSEN 消印」「香港 消印」などのもので実勢価格は1〜2万円、買取相場は5000円以上となっています。
50面シートの価値と買取相場
画像は2014年に市場で取引された5銭50面シートです。2銭、5銭共にシートは滅多に市場に出ることはありません。
未使用シートの場合、実勢価格(実際に市場で取引された値段)は状態が悪いものでも50万円を超えており、高額買取が期待できます。なお、使用済みシートも存在し「欧文 yokohama 消印」の使用済みの50面シートは2014年に約16万円で取引されました。