こんにちは着物の買取売却査定ナビです。今回は中古の西陣織袋帯の価値と相場について記載して行きたいと思います。西陣織(にしじんおり)とは、京都の先染め織物をまとめた呼び名のことです。西陣織の袋帯は年々生産が少なくなっていることから稀少性があり、市場にて高価格で取引されております。

西陣織の市場動向

西陣織の検索数推移

(画像引用元:https://trends.google.co.jp/trends/)
上記は「西陣織」で調べた検索数の推移です。西陣織の検索数はここ5年横ばいで国内需要自体も横ばいの可能性が高いです。ただ、供給量が減っていることから価格は若干ならが上昇傾向となっております。

 鶴 白地 西陣手織袋帯の価値と相場

西陣織

西陣織の袋帯です。その圧倒的な存在感は誰の目にも一目で「良いもの」と伺える最高の逸品、織人金津龍夫さんが手織にて制作されました。

さざなみのように浮き沈みする地は銀の箔糸に趣きある表情を魅せて。伸びやかに、そして凛と舞う鶴の意匠がふっくらとあらわされました。高雅な金糸の濃淡にモノトーンの色調、限られた彩りながら、くっきりとした意匠のあしらいが際立つ逸品です。

西陣織工業組合証紙No.55、滋賀喜織物謹製、西陣手織協会「手織之証」が付いており、市場にて約92万円で取引されました。

源氏物語絵巻五十四帖 純金箔プラチナ織西陣袋帯

西陣織

この袋帯は、室町末期の宮廷絵師である土佐光元(1530頃~1569)の筆と伝えられる源氏物語五十四帖絵巻を純金箔とプラチナで見事に織り上げた京都西陣織の極上品です。

寸法は巾31cm 全長441cm 重さ840gとなっており、純金箔とプラチナであることを保証する造幣局の分析通知書付きです。大阪府の業者によって販売され市場にて約45万円で取引されました。

西陣『桝屋高尾』謹製ねん金綴袋帯

(画像引用元:オークファン)

西陣の名門『桝屋高尾』、「高尾弘」氏考案による、ねん金綴錦袋帯(六通)です。尾張徳川家に伝来し、現在財団法人徳川黎明会蔵(徳川美術館保管)の「裂」は、多数の名物裂を含み総数約五六○件に上ります。

この中には、金襴・緞子・間道・蒙流などと共に「ねん金」と称される撚り金糸を用いた明時代の裂が六件含まれており、文様のある裂に混じって無地ねん金も一件含まれております。その中でも無地ねん金は「珍品」で、伝世品の少ない作品です。

「ねん金綴錦 菱詰献上文」と題された帯地は、黒色とゴールド中心に織り上げられており、金糸や水色、山葵色、茶色、生成色などのお色目で菱詰献上文が織り込まれております。

こちらの逸品は愛知県の業者によって販売され市場にて約28万円で取引されました。業者による買い取りの場合も高査定が期待できます。

西陣手織「河村織物」謹製金彩錦袋帯の価値

西陣織

西陣織の機屋の中でも手織りの作品に特出した豪華な作品が多く皇室御用達としても知られる「河村織物」謹製の作品です。「綾錦唐華文」と題され、銀をベースに、金属糸をふんだんに用いて菱状のデザインを六通柄に織りあげてあり、立体感と高級感あふれる作品、手織によるしなやかな風合いになっています。

生地は正絹100% 、幅 約31.3cm 全長 約4m40cmとなっており、残念ながら若干のシミがあったため、価格が低迷しましたが約23万円で市場にて取引されました。

西陣織の袋帯の価値と相場

いかがだったでしょうか?西陣織の袋帯は希少価値があるものだと数十万円から百万円前後で取引されており、業者による買取の場合も高価格買取が期待できます!今回の記事が着物の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。