こんにちは着物の買取売却査定ナビです。今回は喜多川平朗の帯の価値と相場について記載して行きたいと思います。
喜多川平朗は明治31年7月15日に京都西陣織の老舗俵屋の17代目として生まれました。正倉院裂などの古典染織の研究と復元に努め、昭和31年には羅織で人間国宝を取得し、続いて昭和35年にも有職織物で人間国宝となりました。
人間国宝 喜多川平朗 菱 花丸文 唐織 袋帯の価値
羅・有職織物、2つの重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された、唐織の第一人者である喜多川平朗氏の作品です。金糸がふんだんに織り込まれたやさしい金ベージュ地に白糸にて花菱が、またその上に紫・緑・朱オレンジ・淡茶ピンクの色糸にて 和の趣きたっぷりに扇が唐織されております。
素材は正絹で寸法は長 さ440cm 幅30.5cmの中古品、静岡県の業者によって販売され市場にて約25万円で取引されました。
喜多川平朗 優美な雪の結晶文 袋帯の価値
喜多川平朗の袋帯です。女性らしく優しい色合いのオフホワイトの地に華やかさとシッカリとした落ち着きを合わせ持つ金や藤色・グリーンなど色彩豊かな糸で、柔らかで優美な雪の結晶の文様をふっくらとした唐織りで見事に表現しております。
雪の結晶は有職文様の一つですので、冬にお召し頂けるのはもちろんの事夏以外の季節でしたらいつでもお使い頂ける逸品となっており、とても便利です。
寸法は長さ 434cm 幅 31cmで素材は正絹の中古品、神奈川県の業者によって販売され市場にて約18万円で取引されました。
喜多川平朗 有職織物 九寸名古屋帯の価値
人間国宝、喜多川平朗 有職織物 九寸名古屋帯です。色目は和の色辞典の団十郎茶、江戸時代の歌舞伎役者市川団十朗が好んだ茶色となっております。
中古品で寸法は長さ 376cm 幅 30.6cm、東京都の業者によって販売され市場にて約12万円で取引されました。
喜多川平朗の帯の価値と相場まとめ
喜多川平朗は京都西陣の老舗「俵屋」17代当主で正倉院の染織品を研究、有職織物という平安時代の貴族の装束や調度に用いられた織物に精通し、その技法の復興に努められました。
彼の作品は人気があり、中古品でも状態が良ければ20万円前後の金額で取引されることがあります。今回の記事が着物の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。