こんにちは着物の買取売却査定ナビです。今回は千總謹製(ちそう)の振袖の価値と相場について記載して行きたいと思います。

千總とは

西暦1555年(弘治元年)、千切屋西村家が、京都三条烏丸西入御倉町の地に織物業を始めたものが千總の創業とされています。もともと千總の先祖は藤原氏の出で、奈良興福寺の一乗院に関係が深く、 春日大社の若宮祭に『千切花』(ちぎりばな)と呼ぶ供花を捧げるのを慣例としていました。京都に移ったのは、平安遷都に際し都城造営の仕事を命ぜられたからだといいます。この宮大工のときに『千切屋』の屋号を賜り、 そして織物業の創業にあたり千切屋總左衛門の名から『千總』と名付けたのでした。

千總 薄黄橙 四季の花 古典文 振袖の価値

振袖

京友禅の老舗 千總の大変素敵な振袖です。上質でさらりとしなやかな正絹地は、鮮やかな薄黄橙(うすきだいだい)色、女性らしい美しさと古典美・気品を感じさせるお色です。

デザインとしては橘やなどの花を模った文様に 菊や梅・牡丹・桐などが飾られ、さらにその周りにふんわり散らすように桜や楓の花が美しく手描き友禅染めされております。

また、ところどころ花を縁取るように金彩加工もほど施され、光沢も楽しめますし袖の前後から背中に至るまで細やかに染められ贅沢な柄付けが施されております。

こちらの振袖は中古品ですが、未使用未仕立て、静岡県の業者によって販売され市場にて55万円で取引されました。

千總 正絹振袖 鴛鴦 藤色の価値

振袖

「千總」謹製の本加工アンティーク御振袖です。亀甲が地紋に織り込まれた生地を使用し、鴛鴦と孔雀が描かれ、金糸等を使用した刺繍が施されており孔雀の顔には玉縫い(相良刺繍)も施されております。

寸法は「生地巾約37.5cm サイズ 身丈約171cm 裄丈約67cm 袖丈約84cm」で生地は正絹、中古品のため若干のシミなどがありますが状態は極上、岐阜県の業者によって販売され市場にて約30万円で取引されました。

千總 振袖 金彩 刺繍 友禅 花車文の価値

千總 金彩 刺繍 友禅 花車文の振袖(正絹)です。寸法は「着丈(肩から):170cm 裄:70cm 袖幅:35.8cm、袖丈:112cm 前幅:24cm、後幅:30.5cm」、衿・右肩に若干のシミがありますが状態はかなり良いです。

仕立て済み中古品となっており、福岡県の業者によって販売され市場にて約20万円で取引されました。

千總 振袖 黒地 駒刺繍 牡丹 菊 秋草文の価値

千總 黒地 駒刺繍 牡丹 菊 秋草文 極上の振袖 (落款あり)です。寸法は「裄 : 67.5cm、袖幅 : 34.5cm、袖丈 : 106cm、袖丈縫込み : 7cm 裄縫込み : 身頃側 4cm、お袖側 2cm 身丈(肩~裾) : 160.5cm、内揚げ(短い方) : 5.2cm 前幅 : 24.5cm、後幅 : 30cm程度」、仕立て済み中古品となっており、東京都の業者によって販売され市場にて約18万円で取引されました。

千總謹製の振袖の価値と相場まとめ

いかがだったでしょうか?千總の振袖は中古品だとしても価値が高く高いものだと50万円前後の値段で取引されております。また、海外でも知名度が高く、最近では海外での値段が上昇傾向にあります。今回の記事が着物の査定価格の参考になりましたら幸いです。