こんにちは自宅の埋蔵金ねっとの鈴木です。今回は加藤卓男の花入・大皿・陶筥について記載して行きたいと思います。加藤 卓男(かとう たくお)は1917年(大正6年)岐阜県多治見市に生まれ、父の加藤幸兵衛に師事し陶芸を学びました。
その後、昭和63年には紫綬褒章を受章、平成7年には重要無形文化財「三彩」保持者として人間国宝に認定されました。陶芸としてはラスター彩、青釉、奈良三彩、ペルシア色絵、正倉院三彩などを再現するなど幅広く活躍しました。
人間国宝 加藤卓男 ラスター彩木蓮の器 日展出品作の価値
人間国宝 加藤卓男の作品です。 ペルシャ陶器に深く魅せられ、長い年月をかけて再現させた 「ラスター彩」をはじめ重要無形文化財文化財にも指定された 「三彩」の復元など、その世界的功績はいまなお高く評価されています。
約53cmの大皿の中に描かれた、木蓮が咲く野山を飛ぶ野鳥の図は、羽毛の一本一本、花びらの一枚一枚にいたるまで細かく絵付けされており、見ごたえがあります。ラスター彩特有の輝く色彩に彩られた器は、見る角度によってその表情を変化させます。伝統的な日本の図柄をペルシャ陶器の最高峰と称されるラスター彩で仕上げた逸品です。
寸法は高 11.2cm×幅 53.1cm×奥 41.5cm、神奈川県の業者によって2015年に販売され市場にて約98万円で取引されました。
加藤卓男 青釉透彫胡姫文鶏冠壷の価値
本作は加藤卓男が最晩年に精力的に製作した作品の中でも最も格式の高い『鶏冠壷』であり、透彫の胴部に代表的図案である『胡姫文』がびっしりと描かれた大名品です。
日展や伝統工芸展の出品作品、宮内庁納入品などは様々な想定のもと姉妹作を制作する事があり、本作は『東宮御所納入品姉妹品』です。寸法は最大幅16.6cm 高さ27.5㎝で作品底部に青釉が施された「卓」の銘、共箱、共栞付きで愛知県の業者によって販売され市場にて約70万円で取引されました。
加藤卓男 ペルシア色絵人物文茶碗の価値
加藤卓男のペルシャ色絵茶碗です。12世紀から13世紀にかけて作られたペルシャ色絵は、繊細な絵付けで、宗教、神話、文学などを題材にしました。こちらの茶碗は加藤卓男の手により、現代的な要素が加わった鮮やかで、一服にも観賞用にもお使い頂ける茶碗と言えます。
寸法は高 8.8cm×径 15.8cm、共箱付となっており、東京都の業者によって販売され市場にて約56万円で取引されました。
人間国宝 加藤卓男の作品の価値まとめ
加藤卓男は広島で被爆し、白血病を患いながらもその不屈の精神力でペルシャ陶器の研究に尽力し、ペルシャ陶器の再現や正倉院宝物の復元など様々な作品を発表しました。
彼はラスター彩、三彩、青釉などペルシャ陶磁を再現し多大なる功績を残すと共に、陶芸界最高の栄誉とも言えるMOA大賞を受賞し【三彩】の重要無形文化財に指定され、没後も織部賞特別賞を受賞するなど輝かしい功績を残したことで知られています。
市場において評価が高いのはラスター彩で数百万円で取引される香炉などがあります。相場としては安いものでも数十万円の価値があり業者による買取査定では市場価格の7割〜9割程度の価格となることが一般的です。今回の記事が骨董品の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。
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