亀文堂の鉄瓶と鉄瓶価格の推移

今回は亀文堂の鉄瓶について入札件数の多い人気のある品を中心に取り上げて行きたいと思います。記事の後半で鉄瓶の市場について書いています(オークションだけで1ヶ月1.6億円程度の規模があるんですよ!かなり大きな市場規模だと思います!!)

それでは早速見て行きたいと思います。

亀文堂造家戊款波千鳥銀象嵌蓬莱仙館図鉄瓶

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亀文堂造家戊款波千鳥銀象嵌蓬莱仙館図鉄瓶箱入

「家戊日本琵琶湖在東」の底款がくっきりと残された本歌能登川亀文堂、中期波千鳥鉄瓶。波千鳥銀象嵌提手、雲霊芝象嵌摘唐銅蓋となっております。シンプルですが非常に美しい鉄瓶ですね!

亀文堂に関しては過去に記事を沢山書かせて頂きました。価格等参考にして頂けたら幸いです。

平安泰山造銀象嵌提手鉄斎茶具和歌図鉄瓶

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平安泰山造銀象嵌提手鉄斎茶具和歌図鉄瓶です。

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平安泰山造と蓋の裏に彫ってありなかなかの一品だと思います。亀文堂の鉄瓶で蓋の裏に銘等が彫ってある品は比較的珍しいですね!全体的に非常に特徴的な鉄瓶だと思います(^^)

亀文堂正平造家拙款底網目丸形鉄瓶

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亀文堂正平造家拙款底網目丸形鉄瓶共箱

「家拙日本琵琶湖之東」(小章)在底款、底網目造の本歌能登川亀文堂波多野正平造丸形鉄瓶。古鉄の味わいある肌味、貼付鳥銅象嵌銀摘蓋貼付銀象嵌提手と細部にまでこだわった名品であることが伺えます。

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蓋の裏には特に彫り物は無く一般的な亀文堂の鉄瓶の蓋の形状をしていると思います。最終的な値段は現時点では判りませんが、少なくとも10万円は超える値段で取引が成立するんでしょうね!!

鉄瓶の価格推移

話は変わって今日はオークションの鉄瓶の落札価格の推移を見て行きたいと思います。

2013 年1月には1億円弱の市場規模だった鉄瓶の市場ですが、2013年10月には1億6.5千万円まで市場規模が拡大しています!!平均的な落札価格も1月時 点では4万2千円程度だったのが10月には4万8千円まで上昇し、アベノミクスの影響もあってか市場規模、平均落札価格、共に上昇しています!

それにしてもすごい市場規模ですね!単純計算して年間では12億円以上取引されていることになります。大手の夢工房さんなんかは数億円の売上規模を誇るんでしょうね!!

データを見て行くと毎年1月は市場があまり盛り上がらないようです。それでも毎年1億円近くの売買が行われています!!今年は月間取引規模として4回も1億6千万円を超えておりここ3年間ですと最も市場が活気だっています!

落 札総数や、平均落札価格から考察して行くと良い鉄瓶が出るようになって来ていると言うよりも景気回復に先立って投機筋、投資筋の強気の買いもみられるよう に感じます(円安の影響もあって台湾、中国を中心とした富裕層が直接、間接的に購入しているらしいです)。こういった時期は良い鉄瓶はどんどん値段が上 がって行ってしまうのでお金があるならば早めに購入を検討してみるのが良いんでしょうね。。。

適切な買い時や売り時ってのは株式の売買と同様、難しいものかもしれませんが一般的に市場の活性が落ちるsell in may後の5月、6月、7月、8月頃を狙って購入してみるのも面白いと思います(^^)

今回の記事が鉄瓶の買取・売却・査定や鉄瓶コレクションの参考になりましたら幸いです。

鉄瓶の買取業者一覧

バイセル

骨董品買取のバイセルは坂上忍さんをイメージキャラクターとして採用し、様々な骨董品の買取をしている業者です。月間20,000件以上の買取を行なっている大手買取業者なので安心して依頼できます。

日晃堂

骨董買取 日晃堂は鉄瓶や掛け軸などの骨董品を専門としている買取業者です。鉄瓶や銀瓶などを専門とした経験豊富な査定士が多く在籍しているので安心して依頼できます。