こんにちは鉄瓶の買取査定情報館です。今回は金銀象嵌の美しい鉄瓶の価値や業者による買取価格について見て行きたいと思います。
象嵌(ぞうがん)とは
象嵌(ぞうがん、象眼とも)は、工芸技法のひとつです。象は「かたどる」、嵌は「はめる」と言う意味がある。象嵌本来の意味は、一つの素材に異質の素材を嵌め込むと言う意味で金工象嵌、木工象嵌、陶象嵌等がある。その中の金工象嵌は、シリアのダマスカスで生まれ、シルクロード経由で飛鳥時代に日本に伝わったとされる。江戸時代には京都などに優れた職人が多数生まれ、日本刀の拵えや甲冑、鏡や根付、文箱、重箱などに腕を振るった。素材としては金属だけではなく、彩色した木材や骨片、貝殻、陶磁器なども用いられる。
鉄瓶においては金や銀などの象嵌が施された非常に美しい鉄瓶が多くあります。雲色堂、青龍堂、龍文堂、亀文堂、光玉堂、鐘聲堂などで見られ数十万円〜数百万円の高額で取引される事が一般的です。
例えば先日、国内オークションで取引がされた雲色堂の鉄瓶は非常に色彩鮮やかで美しい金銀象嵌を持った一品でした!
雲色堂名人美之助造銀摘蓋金銀象嵌図丸形鉄瓶
(画像引用元:夢工房)
雲色堂 名人美之助造の銀摘蓋 金銀象嵌図丸形鉄瓶です。非常に美しい金銀象嵌が施されています。サイズは約17×15×21.2cmとなっており、こちらの鉄瓶は最終的には280万円ほどで取引が行われました。
この他にもやはり象嵌の美しい鉄瓶は高価格で取引されております。象嵌の施された面積と価格は比例する関係にあり下記のように同じ金銀象嵌の鉄瓶でも象嵌の面積が少ないものは価格が落ちる傾向にあります。
岩肌蘭花蝶金銀象嵌粒銀提手鉄瓶
(画像引用元:sk825n)
岩肌蘭花蝶金銀象嵌粒銀提手鉄瓶です。本品は鉄肌地紋の味わいが上質で、肌触りが良く、蘭花蝶金銀象嵌を細部まで丁寧にきめ細かく細工されている名人力作の逸品です。しかし先ほどの雲色堂の作品と比べてしまうと装飾の迫力、色合いは劣ります。
こちらの鉄瓶は最終的には49万円程で取引が行われました。
このように鉄瓶においては一般的に金銀象嵌の華やかさや施された面積と取引価格は比例する関係にあります。ただ、「どこの業者によって造られたものか?」「鉄瓶の状態」「銘の有無」などによって価格が大きく変動する事も事実ですし、需給によって大きく価格が変動します。
骨董品業者による買取
金銀象嵌の美しい鉄瓶は希少性が高く、市場での評価が高いことから市場価格(実勢価格)の6割~9割程度での買取となることが一般的です。今回の記事が鉄瓶の買取査定や鉄瓶コレクションの参考になりましたら幸いです。
鉄瓶の買取業者一覧
骨董品買取のバイセルは坂上忍さんをイメージキャラクターとして採用し、様々な骨董品の買取をしている業者です。月間20,000件以上の買取を行なっている大手買取業者なので安心して依頼できます。
骨董買取 日晃堂は鉄瓶や掛け軸などの骨董品を専門としている買取業者です。鉄瓶や銀瓶などを専門とした経験豊富な査定士が多く在籍しているので安心して依頼できます。