こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は昭和立太子礼記念切手(裕仁立太子礼記念切手)の価値と買い取り価格について記載して行きたいと思います。昭和立太子礼記念切手(裕仁立太子礼記念切手)は全部で3種存在し、儀式の冠が描かれた10銭切手がもっとも価値が高いです。

昭和立太子礼記念切手1銭5厘と3銭の価値

昭和立太子礼記念切手

1916年11月3日(大正5年)に発行された日本郵便 昭和立太子礼記念切手1銭5厘(発行枚数647.2万枚)と3銭(発行枚数576.2万枚)です。昭和天皇だった裕仁様が立太子の儀を受けた事を記念して発行されたもので価値が高いです。

1銭5厘と3銭の図案は「おしどり模様」となっており印刷色は緑と赤(1銭5厘は日本で初めてとなる3色刷りの印刷方式を採用)、カタログ価格は下記のようになっており100面シートは希少価値が高いです。

種類 未使用 使用済み 100枚シート
1銭5厘(壹銭五厘) 1500円 300円 16万円
3銭(参銭) 2200円 400円 24万円
お客様1

立太子(りったいし)とは

立太子とは東アジアにおいて広まった儀礼で、日本の天皇・中国の皇帝の皇子等を跡継ぎとして太子に立てることです。近代以降では「明宮 嘉仁親王(大正天皇):1889年11月3日」「迪宮 裕仁親王(昭和天皇):1916年11月3日」「継宮 明仁親王(現・今上天皇):1952年11月10日」「浩宮 徳仁親王(現・皇太子):1991年2月23日」の立太子礼が行われています。

昭和立太子礼記念切手10銭の価値

昭和立太子礼記念切手の10銭

立太子礼記念切手の中でもっとも価値が高い10銭(拾銭)切手です。図案は「儀式のかんむり」で印刷色は青系、発行枚数8.6万枚と少ないことから下記のように価値が非常に高くなっています。

未使用 使用済み 100枚シート
25万円 8.5万円 3000万円

実勢価格と買取相場

昭和立太子礼記念切手(裕仁立太子礼記念切手)の実勢価格(実際に市場で取引された値段)は下記の通りです。古切手を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格となり、掛け率は希少切手ほど高くなります。儀式のかんむり10銭切手では7〜9割の掛け率となり高額買取が期待できます。

儀式の冠10銭

バラ切手の買取相場

オークションなどでも以前はカタログ価格同等レベルまで価格が上昇することが多かったのですが2018年現在ではカタログ価格の2/3程度が実勢価格(実際に市場で取引される値段)の上限となっています。もっとも価値の高い10銭切手では実勢価格「〜14万円」となっており状態が良いものの場合、10万円を超える金額での買取が期待できます。

使用済みについては一般的に価値が落ちるのですが画像のような「朝鮮櫛型時刻入り満月消印」は価値が高く、2014年に9.75万円で取引されたことがあります。

 

シート

シートの買取相場

10銭切手のシートは市場に出回ることはありませんが3銭や1銭5厘は市場に出回ることがあります。実勢価格は「1銭5厘:〜7万円」「3銭:〜14万円」となっており2010年頃に比べると市場で取引される価格は下落傾向ですが現在でも高価買取が期待できます。今回の記事が古切手の売却や換金の参考になりましたら幸いです。