近代美術シリーズ

こんにちは切手の買取売却査定ナビです。今回は1979年から1983年にかけて発行された近代美術シリーズ32種の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。

このシリーズは昭和54年5月から昭和58年3月までの4年間にわたって毎回2種ずつ発行されました。図案は明治以降の日本画、洋画、版画、彫刻などで大変美しいデザインの切手となっております。

近代美術シリーズ切手一覧

近代美術シリーズ切手一覧
第1集 悲母観音像(狩野芳崖)50円 わだつみのいろこの宮(青木繁)50円
第2集 炎舞(速水御舟)50円 もたれて立つ人(万鉄五朗)50円
第3集 黒き猫図(菱田春草)50円 金蓉(安井曾太郎)50円
第4集 裸婦(村上華岳)50円 収穫(浅井忠)50円
第5集 阿弥陀堂(小林古径)50円 鮭(高橋由一)50円
第6集 舞妓(黒田清輝)50円 母子(上村松園)50円
第7集 黒扇(藤島武二)50円 アレ夕立に(竹内栖鳳)50円
第8集 女(荻原守衛)50円 黒船屋(竹久夢二)50円
第9集 雪の発電所(岡鹿之助)60円 飛鳥の春の額田王(安田靫彦)60円
第10集 Nの家族(小出楢重)60円 筍(福田平八郎)60円
第11集 麗子像(岸田劉生)60円 一葉(鏑木清方)60円
第12集 洞窟の頼朝(前田青邨)60円 テラスの広告(佐伯祐三)
第13集 あやめの衣(岡田三郎助)60円 普陀落伽観世音菩薩像(富岡鉄斎)60円
第14集 弁財天妃の柵(棟方志功)60円 辻芸人(東郷青児)60円
第15集 吹雪(伊東深水)60円 波斯の壺(児島善三郎)60円
第16集 無我(横山大観)60円 老猿(高村光雲)60円

1979年5月30日に発行された近代美術シリーズ第1集から1983年3月10日に発行された第16集は上記のとおりとなっています。大変美しい切手ですが発行枚数は各切手数千万枚となっており、現存数が多いことから骨董品(アンティーク)としての価値はありません。そのため、業者による買取価格は「額面の8割〜額面程度」が相場となっております。

飛鳥の春の額田王(安田靫彦)60円

みほん切手の価値

画像は飛鳥の春の額田王(安田靫彦)60円切手です。近代美術シリーズでも他の切手と同様に見本切手(みほん切手)が存在します。明治、大正、昭和初期などの見本切手は価値が高くなっていますがこの年代の見本切手は価値が乏しく、業者による買取価格は額面以下となる事が一般的です。

 

あやめの衣(岡田三郎助)60円

シートの価値

画像はあやめの衣(岡田三郎助)60円切手のシートです。シートはどの切手も20枚で構成され合計額面は1000円〜1200円となっています。市場で取引される金額は1000円〜1500円程度となっており、こちらも買取価格は「額面の8割〜額面程度」が相場です。

 

使用済み切手

価値のある使用済み切手

画像は黒扇(藤島武二)の使用済み50円切手です。ハト入り/欧文三日月印で少し珍しい消印です。

市場では100円程度で取引されており、使用済みですが価値は0円ではなく、数円〜数十円での買取も期待できます。

近代美術シリーズの買取相場まとめ

いかがだったでしょうか?近代美術シリーズは近年発行された特殊切手なので通常の未使用や使用済み、シートなどは価値が高くありません。しかし、一部の使用済み切手やエラー切手では価値が高く1枚数百円から数千円の買取になるものも存在します。今回の記事が切手の売却や換金の参考になりましたら幸いです。