こんにちは着物の買取売却査定ナビです。今回は正絹の辻ヶ花 振袖の価値と相場について記載して行きたいと思います。
辻ヶ花とは
室町時代から桃山時代にかけて現れた染の技法『辻ヶ花』、技法や名の由来など定説が無く、幻の染と言われております。室町中期から江戸時代にかけて流行し、その時代の武将・上層階級の(上杉謙信・豊臣秀吉・徳川家康など)ファッションの先端をゆく斬新で目立つ辻が花を好み当時は染物と言えば辻が花と言われるほど流行した物でした。
しかし、時が経ち江戸時代になると友禅技法が普及し、次第に辻ヶ花は姿を消しました。このことからも「幻の花・辻が花」と言われております。
加賀友禅 辻ヶ花 正絹振袖の価値
辻ヶ花振袖、襦袢のセットです。加賀友禅辻ヶ花で正峰の落款が入っています。振袖の寸法は身丈 約170.0cm 裄 約67.0cm (折込 身頃側約4.0cm 袖側約3.5cm) 前幅 約25.0cm 後幅 約31.0cm 袖丈 約114.0cmとなっており、仕付け糸が残り着用の跡が無い未使用品、宮崎県の業者によって販売され市場にて7万円で取引されました。
翠山工房 桐谷 辻ヶ花 振袖の価値
翠山工房 桐屋 辻ヶ花 振袖です。翠山工房 桐屋の伝統の技法により作られた一品で 絞り、ぼかしを駆使して織なす幻の花は見る物全てを魅了してやみません。
寸法は「着丈 4尺5寸5分 (172cm) 袖丈 2尺9寸0分 (110cm) 袖幅 9寸0分 (34cm) 肩幅 9寸0分 (34cm) 裄 1尺8寸0分 (68cm) 前幅 6寸6分 (25cm) 後幅 8寸0分 (30cm)」で生地は正絹、福岡県の業者によって販売され市場にて約12万円で取引されました。
桐屋翠山工房 絞り入 十日町 辻ヶ花 友禅振袖の価値
絞り入り十日町友禅振袖(八掛付)桐屋謹製です。美しい着物などでもお馴染みの十日町の名門「桐屋」は江戸・寛永年間に創業した老舗です。
こちらの振袖は未仕立てで、手描き友禅、絞りによって生まれる優美な立体感、辻ヶ花独特の個性的な表情と麗しい彩り流れるように舞う意匠を配しており美しい逸品です!一度人の手に渡った中古品(未使用)ですが市場にて約6万円で取引されました。
正絹の辻ヶ花 振袖の価値と相場
いかがだったでしょうか?振袖は人気の柄などの場合、中古品だとしても市場にて10万円前後の値段で取引される事があります。また、最近では海外の需要が旺盛となっており、一部の柄やブランドでは業者による買取価格も上昇しております。今回の記事が着物の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。