こんにちはコインワールドです。今回はワイマール(ヴァイマル)共和国のインフレについて見ていきたいと思います。この時代は非常にユニークなコインが発行されておりコレクターも多いのではないでしょうか!?私自身ファイナンシャルプランナーの仕事もしている関係上なかなか興味深い時代ではあります。早速見ていきたいと思います。
ドイツのハイパーインフレとは
1923年を中心としたドイツのハイパーインフレはその崩壊にいたるスピードが凄まじいものでした。この年代にヴェストファーレン(Westfalen)地方では1921年から22年にかけて、50ペニヒが500マルクまで数々のコインがありました。1923年の春はインフレの進行はまだ凄まじくなく、貨幣額面はペニヒが消滅し50マルク〜500マルクでした。しかし、初夏頃から一気にインフレが進行し、10000マルク(1万マルク)青銅貨が登場し、その後すぐに500万マルクが登場しました。これより小型のものは全てアルミ貨となり、最後には1兆マルク硬貨(1 Billion mk)、100兆マルク紙幣などが登場し、貨幣制度は完全に崩壊しました。
ドイツのハイパーインフレは1次大戦の敗戦を契機に戦費の調達を公債(国債など)を発行して、当てたことが最大の原因とされています。
続いてはそんなハイパーインフレ下のドイツにおいて今日でも最も人気の高い1兆マルク貨について見ていきたいと思います。
1兆マルクについて
1兆マルクは硬貨としては史上最高額面とされ非常に人気が高いです。直径は約60mm、重量は約77gの超大型のコインのためその存在感は凄まじくNGCやPCGSによる鑑定品の場合も大型のスラブに入れられるのが一般的です。
国内では未鑑定品が7~10万円程度で取引されており、海外相場に比べ1割〜2割程度高額な印象を受けますが、送料等を加味しますと特に国内相場が高いと言うことは無いかもしれません。鑑定品の取引も国内で2013年2月にされており、その時はMS63というハイグレード1兆マルクが16.2万円で取引されました。海外相場でもあまり鑑定品の流通が少なく、鑑定に出してもDETAILS表記になることも多い為、MS63のコイン16万円という価格ではありますが、妥当な価格帯だったと思います。1兆マルクは贋作も多いとされていますのでグレーディング済みのものを私としてはおすすめいたします。
今回の記事がコインコレクションの参考になりましたら幸いです。
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