本日はマインツの都市景観ダカット金貨について書いて行きたいと思います。都市景観金貨は国内では滅多に出回らない希少な品ですので値段の見極めが難しいですよね!今回はマインツの都市景観金貨について国際相場、国内相場、カタログ価格を元に価格について言及して行きたいと思います。
〜マインツの歴史について〜
マインツは大司教管区だったことから発展し1118年には帝国の自由市を宣言しました。この自由市は1163年に失ったものの、諸権利を保持し、1420年には地方コインの発行を許可されました。
けれど大司教管区にくらべて貨幣製造はきわめて貧弱な物であり、とくに目立つのは2度にわたる包囲下発行のコインというものでした。最初はフランス軍によって1689年に包囲され、次に1793年に進駐していたフランス軍をプロイセン軍が包囲したのでした。とりわけ後者はフランス軍のドワル将軍の下、1ソルから5ソルまで3種の銅貨が発行されています。
その後、マインツは1816年にヘッセン ダルムシュタットに併合されました。
〜マインツの都市景観金貨について〜
☆「都市景観金貨」マインツ 1795年銘 MS-62
マインツの都市景観ダカット金貨です。非常に美しい金貨になります。
KM#411でで発行枚数は不明です。重量は3.5gとなっております。以下は出品者であるpetrifidwood様から引用させて頂きました。
◎大人気の都市景観図ですが金貨は特に希少でその上鑑定品と成るとほぼ見かける機会は御座いません! 神聖ローマ帝国の都市景観金貨は今もっと旬なコレクションアイテムで探すのは困難を極めます。 理由の第一は発行枚数が極めて少数で殆どの物は100品から200品程の発行枚数です。 KMカタログ等にはこの時代のコイン発行枚数の記述は有りませんがドイツ語の専門書の中に発行枚数が散見されます。 近代コインのように5000枚程度の発行枚数で希少品と呼ぶ習わしから言えば「比較対象外の希少品揃い」です。 このようなコインがまだまだこの程度の価格で買えるのですから値上がりは今始まったばかりと言えるでしょう。 まだまだ日本ではどのコインが本当に希少なのかを知る上で良書が無く羅針に出来るガイドブックの登場が待ち望まれます。
私が使っているカタログはKMカタログなので発行枚数の記載がありませんが、ドイツで発行されている専門書ですと発行枚数の記載があるようです!こちらの金貨のカタログ価格は1100USD(MS60程度)となっておりますが実際の国際相場としては1.5倍〜2.5倍程度の高値で取引されている印象を受けます。
国内では同一グレードのPCGSの品が11月に61.2万円、AU58で24.6万円で取引されておりますので国際相場に比べるとやや高価格での取引となります。今回取り上げたコインですと20万円〜35万円程度でしたら妥当な金額だと思います。61万円は少し高すぎですね…(笑)
18世紀(1700年代)のマインツの都市景観金貨はKM#411の品とKM#412の品の2点しか無く市場に出回る機会は少ないため適度な価格でしたら狙ってみるのもオススメです!!
記念メダルや海外コインの買取なら古銭買取の福ちゃんが最もおすすめです。福ちゃんでは中尾彬さんをイメージキャラクターとして採用し、古いお金や記念メダルなどの買取をしています。これまでに100万点件以上の買取を行ってきた大手老舗業者なので安心して依頼できます。