本日はイギリス連邦ニュージーランドの近代クラウン銀貨について書いて行きたいと思います。
ニュージーランドは長く英国本土のコインを使用していましたが、1933年に独自の物を発行するようになりました。初めに発効された1935年のクラウン銀貨はジョージ5世の治世25年を記念した物で裏面に書かれた物が1840年のワイタンギ条約締結の場面だっため一般にワイタンギクラウンという通称で呼ばれています。ニュージーランドのミントステイトコインですと、こちらが最も有名かもしれませんね!
続いて発効されたクラウン銀貨は1949年の物になります。こちらにはジョージ6世が描かれており、ミントステイトの価値は殆どありませんが、プルーフになると非常に価値が高まる事で知られています。
なお、これ以降のクラウンコインは白銅貨で1953年に発行されるエリザベスクラウン白銅貨は名前の通り銀ではなく白銅が使われております。この年代になるとアンティークコインとしての価値はカタログ上も殆どなく、プルーフの発行枚数は7000枚と非常に少ないですが、カタログ価格は80USDと低くなっております。今回はアンティークコインとして価値がある2次大戦前のコイン(1935年ジョージ5世)について書いて詳細を書いて行きたいと思います。
それでは画像を交えながら見て行きたいと思います。
1935年 ニュージーランド クラウン銀貨です。
ワイタンギ条約の様子が描かれています。WAITANGIと書かれているのが見て取れると思います。
こちらにはジョージ5世の肖像画が描かれています。こちらはインドの銀貨やイギリスの銀貨でもよく見られる物になります。
ワイタンギクラウンのカタログ価格はXFで3000USD、UNCで4250USDと非常に高額になっております。KM#6、重量は28.28g、直径は38.8mmとなっています。発行枚数は660枚と非常に少なくなっておりカタログ価格、実勢価格を下支えしております。プルーフもありプルーフのカタログ価格は5500USDとこちらも非常に高額になっておりますが、ミントステイトと殆ど変わらない価格となっており、1800年代や1900年代初期のプルーフ貨ほどの価格差は見られません。実勢価格はカタログ価格と殆ど差異が無く、ミントステイトで5000~7000USD、プルーフでも5000~7000USD程度で取引されております。
20世紀ニュージーランドのクラウンコインは銀貨2点、白銅貨1点ですので数の上では非常にコレクションが容易そうですが、ワイタンギクラウンや1949年ジョージ6世プルーフ銀貨等、カナリコレクションが難しいコインもありますので注意が必要です!!
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