勲章の各部位の説明

勲章の各部位の説明

こんにちは勲章の買取価格ナビです。今回は勲章の各部位の説明について記載していきたいと思います。

一般的に共箱や勲記の付属した勲章は付属していないものに比べると買取価格が高くなっています。

略章とは

略章は略服で勲章をつけることが出来ないときに勲章に代えてつけるものです。序列が高い勲章では略章が付属していない場合、買取価格が数万円下がることもあります(宝冠章では大正8年5月までは略章が付随しませんでしたのでそれ以前に授与された物だと略章はありません)。

綵花とは

綵花(さいか・ローゼットとも言う)は綬を加工して花が開いたような形にしたものです。主に同型の勲章の相違を投句から見ても確認できるように綬につけられました。勲四等旭日小綬章では綵花は明治19年になってから付けられるようになりました。

綬と環とは

環とは鈕の上部に位置する輪で綬(じゅ)を取り付けるものです。綬は勲章を取り付けるための絹製の織物となっており大・中・小綬があります。

同じ勲章でも年代によって綬の色が若干異なることがあります。また、綬は保管状態の影響を受けやすく、綬の状態が悪い場合、買取価格は下がってしまいます。

鈕とは

鈕(ちゅう)は旭日章だと桐の花の部分でです。旧制度の瑞宝章金鵄勲章では鈕はありませんでしたが現行の瑞宝章だと旭日章と同様の桐の花の鈕がついています。

章身とは

章身とは勲章の本体のことです。旭日章だと旭光、瑞宝章だと四条ないし八条の光線となっています。

旭光とは

初期の旭日章では旭光の中心部分は赤の七宝で作成されていました。現在では技術がないことと量産が必要なため、赤いガラスの後ろに銀紙を貼って七宝に近い輝きを再現しています。

共箱とは

共箱は勲章が入っているケースのことです。旭日章などでは明治初期は革箱が利用されていましたが、現在は木製の漆箱が利用されています。共箱が付属していない場合、勲章の価値は低くなってしまいます。

勲記とは

勲記

勲記とは見た目は賞状のようなもので国璽、内閣総理大臣印、内閣府賞勲局長などの印及び著名のある証書の事です。再現できないため、再発行されず序列の高い勲記は高額で取引されています。

また、勲記が付属して流通する勲章は年代特定ができるため価値が高くなっており、明治や大正時代のものについては買取価格が大幅に上がる事があります。

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