以前は金鵄勲章という勲章があったらしいけど、どれくらいの価値があるんだろう?
こんにちは勲章の買取価格ナビです。今回は上記のようなご質問にお答えするため、金鵄勲章の詳細と功一級金鵄勲章の価値と買取価格について記載していきたいと思います。
金鵄勲章とは
金鵄勲章は優れた功績を挙げた軍人及び軍属のみに授与される勲章で、明治23年に功一級から功七級まで制定されました。
金鵄勲章には旭日章などと同様に年金制度があり、功一級には900円、功二級650円、功三級400円、功四級210円、功五級140円、功六級90円、功七級65円となっていましたが、日中戦争開戦後は受章者が急増し国庫の大きな負担になった為、1940年(昭和15年)に一時金制に変更となり、国債の形で支給されました。
金鵄章(金鵄勲章)は明治23年に創設されましたが、日清戦争までは受賞者がいませんでした。初授与者は有栖川宮熾仁親王(明治28年・功二級金鵄勲章)となっており、その後、同じく功二級を小松宮彰仁親王が授与されました。
金鵄勲章は日清戦争から太平洋戦争までの間に約 83万人の軍人に授与された為、序列の低いものの価値は高くありません。
一方、功一級金鵄勲などになると受章者はわずか42名(陸軍27人・海軍15人)となり、現存数が少ない為、価値が非常に高くなっています。
金鵄勲章一覧と買取相場
種類 | 買取相場 |
---|---|
功一級金鵄勲章 | 〜3,400,000円 |
功二級金鵄勲章 | 〜1,500,000円 |
功三級金鵄勲章 | 〜360,000円 |
功四級金鵄勲章 | 〜140,000円 |
功五級金鵄勲章 | 〜48,000円 |
功六級金鵄勲章 | 〜11,000円 |
功七級金鵄勲章 | 〜6,000円 |
功一級金鵄勲章の買取価格
(引用元:https://auctions.afimg.jp/item_data/image/20160711/yahoo/p/p520287664.1.jpg)
功一級金鵄章は初めて金鵄勲章が出された日清戦争で受賞した人は一人もいません。
初めて功一級金鵄章が出されたのは日露戦争後となっており、日露戦争勝利に伴い明治39年4月1日に山県有朋元帥陸軍大将以下17名が受章しました。
本物ならば価値は非常に高く、私が知る限り2016年に1度だけ取引されており当時の市場価格は約370万円でした。
市場価格 | 買取価格 |
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約3,700,000円 | 〜3,400,000円 |
市場価格とは業者が販売し実際に取引された値段のことです。買取業者は市場価格を元に勲章や骨董品の査定を行い買取価格を決めます。
功一級金鵄勲章は共箱のみでも価値が高くなっています。私が知る限り2012年や2013年に功一級金鵄勲章の共箱が当時、約11万円で取引されています。
金鵄勲章まとめ
いかがだったでしょうか?金鵄勲章は序列が上がれば上がるほど価値が上がり買取価格が高くなる傾向があります。
功四級金鵄勲章になると状態が良ければ10万円を超える高価買取も期待できますので売却や換金を検討している勲章がありましたら専門家に査定してもらうと良いでしょう。