自宅に宝冠章の勲章があるんだけど価値はどれくらいだろう?
こんにちは勲章の買取価格ナビです。今回は上記のようなご質問にお答えするため、勲一等宝冠章(宝冠大綬章)と勲二等宝冠章(宝冠牡丹章)の価値と買取価格について記載して行きたいと思います。
宝冠章は元々は女性用の勲章で1888年(明治21年)1月4日に勲一等から勲五等までが制定され、1896年(明治29年)4月13日に勲六等から勲八等までが追加制定されました。
長らく八等級運用が行われていましたが旭日章や瑞宝章と同様に2003年の栄典制度改正により勲七等と勲八等が廃止され、等級表記の無い宝冠大綬章や宝冠牡丹章へ名称が変更となりました。
勲二等宝冠章(宝冠牡丹章)の買取価格
勲二等宝冠章(宝冠牡丹章)の受賞者は「彬子女王」「久邇宮邦彦王妃俔子」「寛子女王」「季子女王」など、皇族を中心に30名程度しかいないため、現存数が殆どなく、私が知る限り本物が市場に出回ったことはありません。
そのため、価値は非常に高く、もし本物を買取業者に売った場合、勲三等宝冠章と同様に高価買取になる可能性が高いです。
勲二等宝冠章の勲記の価値
勲二等宝冠章は勲章自体が市場に出回った事が無いので正確な買取相場はわかりませんが、勲記については2017年に単体で出回ったことがあります。
勲記は当時、約55万円で取引されていますので、保管状態がある程度良ければ数十万円での買取は十分期待できます。
勲一等宝冠章(宝冠大綬章)の買取価格
勲一等宝冠章は勲二等宝冠章よりも多い60名強が授与しています(2003年からの宝冠大綬章受章者を合わせると70名程度)。
受賞者数は多いのですが「朝融王妃知子女王」「英国のアン女王」「オランダのウィルヘルミナ女王」など皇族・王族が受賞しており、通常、市場に出回ることはありません。
私もコレクター仲間や業者に聞いて売買事例を調べましたが勲二等宝冠章(宝冠牡丹章)と同様に事例は見つからず、買取相場もわかりませんでした。
宝冠章の買取価格まとめ
いかがだったでしょうか?勲三等(宝冠白蝶章)以下の宝冠章は市場に出回る事もあるのですが、勲一等宝冠章(宝冠大綬章)や勲二等宝冠章(宝冠牡丹章)になると市場に出回る事がないため、正確な価値や買取価格はわかりませんでした。
ただ、非常に稀少なものなので、もし業者に買取を依頼した場合、100万円以上での買取になることは確かです。今回の記事が勲章の売却や換金の参考になりましたら幸いです。