実家の蔵を掃除していたら功六級と功七級金鵄勲章が出てきたんだけど、どれくらいの価値があるんだろう?
今回は上記のようなご質問にお答えするため、功六級と功七級の金鵄勲章の価値と買取価格について記載していきたいと思います。
金鵄勲章は明治23年(2890年)に制定され、昭和22年(1947年)に廃止されたので現行の勲章ではありませんが、骨董品として市場で取引されています。
金鵄勲章とは
金鵄賞(きんししょう)は軍人や軍属の武功抜群者のみに与えられる勲章で功1級から功7級までが存在します。
明治23年(1890年)2月11日に、金鵄勲章ノ等級製式佩用式によって制定され神武天皇御東征の故事にちなんで金色の鵄(金鵄)が意匠されています。
明治などの古い物だと共箱には金鵄賞と書かれていますが、日露戦争(1905年)以降の物だと共箱には金鵄勲章(きんしくんしょう)と書かれていることが多く、共箱で年代を判別できます。
他の勲章とは異なり八等級制ではないため、下記のように功六級と功七級が同じ金型で製作されています。
功六級は全体が金色に統一されているのに対し、功七級では鳶の部分は金色ですが、その他の部分は銀色となっています。
功七級金鵄勲章の買取価格
画像は功七級金鵄勲章です。兵の初叙せられる功級となっており、章は銀直径1寸7分、鵄・剣・楯・矛は銀地。綬の幅は1寸2分で、緑色の織地に白色の双線が入っています。
現存数が多く、骨董品市場でもよく出回る品となっており、私自身もいくつかコレクションとして保有しています。
戦前の古い物ですが価値はそれほど高くなく、市場価格は高くても1万円程度、買取価格は6000円程度が相場の上限となっています。
市場価格 | 買取価格 |
---|---|
〜10,000円 | 〜6,000円 |
市場価格とは業者が販売し実際に取引された値段のことです。買取業者は市場価格を元に勲章や骨董品の査定を行い買取価格を決めます。
明治期と大正期、昭和期ではデザインは同一ですが、金型が若干異なることが知られています。そのため、同じ、功七級や功六級でも年代によって勲章自体に微妙な違いがあります。
功六級金鵄勲章の買取価格
画像は功六級金鵄勲章です。功七級と異なり、鳶だけではなく、全体が金色となっています。
若干ですが、功七級金鵄勲章よりも価値が高く、保管状態の良い物ならば1万円前後での買取も期待できます。
市場価格 | 買取価格 |
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〜17,000円 | 〜11,000円 |
功六級・功七級金鵄勲章まとめ
功六級・功七級金鵄勲章は戦前の物なので骨董としての価値はありますが、宝冠章などに比べると現存数が多くなっており、市場価格や買取価格はあまり高くありません。今回の記事が勲章の売却や換金の参考になりましたら幸いです。