祖母の勲六等宝冠章を換金したいんだけど買取価格はどれくらいかなぁ?宝冠波光章はお金に換算するとどれくらいの価値があるんだろう?
こんにちは勲章買取価格ナビです。今回は上記のようなご質問にお答えするため、勲六等宝冠章(宝冠波光章)の価値と買取価格について記載していきたいと思います。
宝冠波光章とは
宝冠章は明治21年に女性用勲章として新しく制定されました。明治期のものは金製でしたが現在のものは金製ではありません。
旭日章や瑞宝章と同様に平成14年に閣議決定された栄典制度改正により名称が勲六等宝冠章から宝冠波光章へ変更されました。
宝冠章は現在では皇室の女性や外国人への儀礼叙勲など特別な事例にのみに適用されているため、現行の宝冠波光章が市場に出回る事は殆どありません。
旧制度の勲六等宝冠章の買取価格
画像は明治29年4月の改定により誕生した勲六等瑞宝章です。瑞宝章は明治28年までは勲1等から勲5等までしかありませんでしたが明治29年の改定により勲6等から勲8等が追加されました(画像はおそらく戦後直後のものです)。
勲6等では淡い藍波紋の紐がつき、宝冠の外周に赤の七宝と桜の葉に緑の七宝が入ります。
同一序列の瑞宝章や旭日章に比べると価値は高く戦後のものでも保管状態が良ければ10万円を超える買取になることもあります。
市場価格 | 買取価格 |
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〜200,000円 | 〜170,000円 |
市場価格とは業者が販売し市場で取引された値段のことです。骨董品の場合、売出価格と成約価格が異なる事がありますが「市場価格=成約価格」となっています。業者は市場価格を元に査定を行い買取価格を決めます。
勲六等宝冠章・宝冠波光章まとめ
宝冠章は婦人に賜る勲章だったため非常に美しい細工が施されており、公式の勲章の中では唯一真珠が使われています(真珠が使われているのは勲1等から勲5等まで)。
現行の宝冠波光章は授与者が少ないため、市場で取引されたものを見たことがありませんので市場価格は不明ですが、他の勲章の傾向を考えると市場価格は20万円から30万円程度になる可能性があります。今回の記事が勲章の売却や換金の参考になりましたら幸いです。