共箱に柱国章と書かれた勲章が蔵から見つかったんだけど価値はどれくらいだろう?
こんにちは勲章の買取価格ナビです。今回は上記のようなご質問にお答えするため、満州国の勲章である勲四位柱国章と勲三位柱国章の価値と買取価格について記載して行きたいと思います。
勲四位柱国章の価値と買取価格
画像は勲四位柱国章です。旭日章や瑞宝章、金鵄章、景雲章などでは勲4等や勲4位になると綬(じゅ)に綵花(さいか)が取り付けられていますが、柱国章では綵花は取り付けられていません。
勲五位柱国章との違いは綬の上にある七宝の入った金具(金属バー)の本数で、勲四位柱国章になると2本となります。
価値は高くなっており、直近の市場価格は「2012年に14.2万円」「2015年に20.7万円」「2017年に14.1万円」「2018年に11.7万円」などで取引されています。
そのため、保管状態や売却時期が良ければ10万円から15万円程度での買取も期待できます。
市場価格 | 買取価格 |
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〜207,000円 | 〜155,000円 |
市場価格とは業者が販売し実際に取引された値段のことです。買取業者は市場価格を元に勲章や骨董品の査定を行い買取価格を決めます。
勲三位柱国章の価値と買取価格
勲三位柱国章になると勲八位柱国章〜勲四位柱国章とデザインが大きく異なります。
勲三位は赤色の七宝が大胆に使われるとともに、白の七宝が施されていた部分に真珠が配されるようになります(ちなみに日本の公式勲章で真珠が利用されているのは宝冠章のみとなっています)。
価値も一気に上昇し近年の市場価格としては「2012年9月に37.1万円」「2016年6月に55.1万円」「2017年7月に43.8万円」「2017年9月に42.1万円」で取引されています。
そのため、共箱・略章などの欠品がなく、章身や綬の状態が良いものは数十万円での買取も期待できます。
市場価格 | 買取価格 |
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〜551,000円 | 〜400,000円 |
勲四位柱国章・勲三位柱国章まとめ
いかがだったでしょうか?柱国章は勲八位〜勲四位まではほとんどデザインが変わらないため序列が上昇しても買取価格の上昇幅は大きくありません。
しかし、勲四位から勲三位に序列が上がると章身(本章)のデザインが大きく異なるため、コレクターの間では人気が高く、買取価格も一気に上昇します。今回の記事が勲章の売却や換金の参考になりましたら幸いです。