実家の蔵を掃除していたら功三級金鵄勲章が出てきたんだけど換金した場合、どれくらいの金額になるのだろう?
今回は上記のようなご質問にお答えするため、功二級金鵄勲章と功三級金鵄勲章の価値と買取価格について記載していきたいと思います。
功三級金鵄勲章の詳細
功三級金鵄勲章は佐官や尉官の最高位の功級です。章は金直径1寸8分、鵄は金地、剣は緑紫白淡藍色七宝、楯は濃藍色七宝、矛は銀地黄紅色七宝、光線は紅色七宝となっています。
功二級の場合、日清戦争時の共箱は革箱となっていますが、功三級の場合、漆箱となっており、革箱の現物は見たことがありません。
また、古い年代の物だと下記画像のように共箱の金字が功三級金鵄章となっていますが「功三級金鵄勲章」と「功三級金鵄章」の価値に大きな違いはありません。
(引用元:https://auctions.afimg.jp/item_data/image/20160619/yahoo/e/e190123844.1.jpg)
功三級金鵄勲章の買取価格
功三級金鵄勲章の価値は非常に高くなっています。下記は私が調べた市場価格(業者が販売し実際に取引された値段)や買取相場ですが、保管状態の良いものになると40万円を超える金額で取引されており、30万円を超える買取が期待できます。
取引年 | 市場価格 | 買取価格 |
---|---|---|
2014年 | 〜454,000円 | 〜360,000円 |
2015年 | 〜451,000円 | 〜360,000円 |
2016年 | 〜350,000円 | 〜300,000円 |
2017年 | 〜441,000円 | 〜360,000円 |
2018年 | 〜446,000円 | 〜360,000円 |
2019年 | 〜440,000円 | 〜360,000円 |
功二級金鵄勲章の詳細
(引用元:https://auctions.afimg.jp/item_data/image/20140629/yahoo/b/b158903562.1.jpg)
功二級金鵄勲章は、功労ある将官、佐官最高位の功級です。日清戦争の論功行賞では皇族を含めて9個全てがこの功二級金鵄勲章でしたので、非常に貴重な勲章と言えます。
正章では斜めの旭光部分に黄色の七宝が用いられており、功一級の副章及び功二級の正章の特徴となっています。
功二級は当初は革箱でしたが日露戦争の頃から漆箱に変わりました。画像の勲章では「金鵄勲章」ではなく「金鵄章」となっていることから昭和より先の時代のものだと思われます。
功二級金鵄勲章の買取価格
功二級金鵄勲章になると骨董品市場に出回ることは非常に少なくなり、日本国内での年間取引件数は20件以下となっています。
価値は非常に高くなっており、勲記などが付属している場合は100万円を超える買取が期待できます。
市場価格 | 買取価格 |
---|---|
〜1,700,000円 | 〜1,500,000円 |
功二級・功三級金鵄勲章まとめ
いかがだったでしょうか?この序列の金鵄勲章になると価値が高い事もあり大陸で作られた贋作(偽物)も存在します。
ただ、贋作は全体的に荒い作りとなっており、七宝や共箱などを見れば殆どの物は真贋が判別できます。今回の記事が勲章の売却や換金の参考になりましたら幸いです。